宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2004/11/ 9 10:21 更新 昨夜は北海道でオーロラが観測されました。今回の磁気嵐は静まりつつありますが、今夜にかけて次の衝撃波が来るでしょう。 担当 篠原 初めに、昨日の情報ですが、 今晩日本でもオーロラが!? 宇宙嵐に関する臨時情報(11月7日16時発表)を作製しました。参考にご覧下さい。 昨夜、8日の夜に北海道で低緯度オーロラが観測された様です。 ネットで見つけた観測報告を2カ所ご紹介します。 陸別町銀河の森天文台 名寄市立木原天文台 観測記録をお持ちの方がいらっしゃいましたら、宇宙天気ニュース(m_shino@nict.go.jp)へぜひお知らせ下さい。 太陽風の現在の状態は、速度570km/秒、磁場強度約10nT、南向き磁場約-5nTです。 依然擾乱状態であり、AE指数を見てもオーロラ活動は1000nT前後のたいへん活発な活動を続けています。 しかし、今回の大擾乱としては既に終わりを迎えています。 沖縄の磁場変化を見ると、8日15時(世界時8日6時)頃に静穏レベル(青い横線)から-450nTに及ぶ 非常に大規模な磁場の低下(磁気嵐の発達を示している)が見られましたが、 その後は回復傾向にあり、現在は-120nT程度にまで戻っています。 一旦磁気嵐は終息を迎えつつありますが、 続いて昨日、8日1時(世界時7日16時)頃に発生したX2.0の大規模フレアによる擾乱が地球を襲いそうです。 今日の画像の1、2枚目に、このフレアが発生した時の太陽画像の動画を掲載しています。 太陽全体の動画では、爆発の爆風(?)の影響が画面全体に広く及んでいる様子がうかがえます。 3枚目の写真は、このフレアに伴って発生したhalo CME(太陽ガスの放出現象)の様子です。 この時飛び出した高速の太陽ガスが地球方向へ向かっていると予想されています。 これから今夜にかけて、再び大規模な太陽風擾乱の始まりを迎えるでしょう。 太陽風の速度が高まり、磁場強度が強まるでしょう。 太陽風が運んで来る磁場が強く南を向いていた場合は、 昨日と同様の非常に大きな磁気嵐やオーロラ活動をもたらす可能性があります。 引き続き警戒が必要です。 北海道など北寄りの地域では、再び低緯度オーロラのチャンスが巡って来るかもしれませんので、 最新の情報に注意して下さい。 このX2.0フレアに伴って増加していた太陽の高エネルギープロトンは減少傾向にありますが、 続いて起こったフレアの影響もあってか、100PFU程度の高いレベルを保っています。 衛星運用ではこちらも警戒が必要です。 太陽黒点の696群はいよいよ縮小の時期を迎えたようです。 規模がやや小さくなっています。 SOHO EIT195カメラが捉えた、11月8日1時(世界時7日16時)のX2.0の太陽フレア。 (c) SOHO (ESA & NASA) SOHO EIT195カメラが捉えた、11月8日1時(世界時7日16時)のX2.0の太陽フレア。一部を拡大。 (c) SOHO (ESA & NASA) SOHO LASCO C3カメラが捉えた、このフレアに伴うCMEの様子。太陽を取り囲む様にガスが広がって見えている。 (c) SOHO (ESA & NASA) SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 沖縄の磁場擾乱 下へ下がるほど、擾乱が発達している事を意味します。 (c) NICT GOES衛星の太陽放射線データ (c) NOAA/SEC GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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