宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2004/11/ 7 13:11 更新 小規模の衝撃波が地球に届きました。磁気圏への影響は小さいでしょう。696黒点群は活発です。 2004/11/ 8 00:11 追加 衝撃波の第二波が地球に届きました。太陽風磁場が大きく南を向き始めています。磁気圏が乱れそうです。 担当 篠原 ACE衛星が7日11時(世界時7日2時)に太陽風の衝撃波の到来を捉えました。 とても小規模の衝撃波で、太陽風の速度は320km/秒から 360km/秒に上昇した程度です。 磁場強度は5nTから一時的に10nT近くに上がりましたが、その後は8nT程度に収まっています。 沖縄の磁場変化を見ると、7日12時(世界時7日3時)に衝撃波に関係する小幅の磁場増加が観測されています。 速度の上昇が小幅ですので、地球への影響は小さいでしょう。 磁場強度はやや強まっていますので、南向きになると一時的にオーロラが活発になるかもしれません。 この高速風の第一波は、4日0時半(世界時3日15時半)のM5.0のフレアと関係したものだと思われます。 引き続いて、5日8時(世界時4日23時)のM5.4フレアによる高速風、 6日9時(世界時6日0時)のM9.3フレアによる高速風(full halo CMEの動画をご覧下さい)が到来すると予想されます。 太陽風の変化に注意して下さい。 696黒点群は規模を維持したまま、中小規模のフレアを起こし続けています。 今朝、7日4時半(世界時19時半)にM1.4の中規模フレアを起こしています。 今後も696群のフレア活動に対する注意が必要でしょう。 696黒点群は肉眼で見える大きさになっているという話を聞きました。 日没前の太陽が十分に暗くなった時に観望に挑戦してはいかがでしょうか。 2004/11/ 8 00:11 追加 (篠原) 関連の図はページの最後にあります 7日19時(世界時7日10時)にACE衛星で二つめの衝撃波が観測されました。 速度の上昇は今回も小幅で、340km/秒から420km/秒に上がった程度です。 地上でも7日20時(世界時7日11時)頃に磁場の急な増加が観測されています。 沖縄のデータをご覧下さい。 衝撃波到来直後は、太陽風の磁場が北寄りだったため、 磁気圏への影響はほとんどみられませんでした。 しかし、7日23時(世界時7日14時)頃から南寄りに傾向が変わり始め、 現在は-20nTとかなり強い南向きが現れています。 このまま南寄りが続いた場合、オーロラ活動が急に活発になるでしょう(現在は静穏です)。 太陽風の速度が450km/秒を切る程度なので、大規模な擾乱になる事はないでしょうが、 弱い磁気嵐に発達するかもしれません。 今後の変化に注意して下さい。 SOHO EIT195カメラが捉えた、11月6日9時(世界時6日0時)のM9.3の太陽フレア。 (c) NOAA/SEC SOHO LASCO C3カメラが捉えた、このフレアに伴うCMEの様子。太陽を取り囲む様にガスが広がって見えている。 (c) NOAA/SEC SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC 沖縄の磁場擾乱 下へ下がるほど、擾乱が発達している事を意味します。 (c) NICT リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) 2004/11/ 8 00:11 追加 ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC 沖縄の磁場擾乱 下へ下がるほど、擾乱が発達している事を意味します。 (c) NICT リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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