宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2004/11/ 1 11:59 太陽のフレア活動はやや落ち着いていますが、引き続き注意が必要です。オーロラ活動も活発です。
2004/11/ 2 11:41 フレア活動は落ち着いて来ました。太陽風の速度は下がり、磁気圏は静穏です。
2004/11/ 3 09:06 磁気圏は比較的穏やかですが、太陽風に変化の兆しが見えています。
2004/11/ 4 11:34 696黒点群が活発に活動しています。太陽風の速度がやや上がり、オーロラが活発化しています。
2004/11/ 5 12:01 696黒点群が活発です。CMEを繰り返し発生させており、今後磁気嵐などの擾乱が予想されます。
最新のニュース

2004/11/ 6 14:11 更新
M9.3の大きな中規模フレアが発生しています。太陽風は静穏ですが、今後の擾乱に注意して下さい。

担当 篠原

今朝、6日9時(世界時6日0時)に、696黒点群がM9.3のかなり大きな中規模フレアを起こしました。
GOES衛星が撮影した動画がNOAAから提供されています。
たいへんダイナミックな変化が見られていますので、どうぞご覧下さい。

このフレアに伴って、CME(太陽ガスの放出現象)が観測されました。
SOHO衛星のLASCO C2カメラ(より太陽に近い領域を撮影)と、
LASCO C3カメラ(より広い領域を撮影)の画像を掲載しています。
フレアの発生位置が太陽の中心に近いため、
高速の太陽ガスは地球方向に向かって飛んでいると思われます。
このため、見かけ上、太陽の周囲に飛び散る様にガスが広がっていきます。
このCMEによる高速太陽風は明後日、8日の昼以降に地球に届くと思われます。

太陽風は現時点では340km/秒とやや遅い速度で、磁気圏も静穏です。
お知らせしていた4日0時半(世界時3日15時半)のCMEの影響はまだ見られていません。
しかし、引き続き今夜にかけて注意が必要です。
そして、5日8時(世界時4日23時)のCMEの影響が明日7日、
今日6日9時(世界時6日0時)のCMEの影響が明後日8日に地球に及ぶと予想されます。
太陽風の速度が急激に上昇し、磁場強度の強まりや南向きへの変化によって
活発なオーロラ活動や磁気嵐を引き起こす可能性があります。
しばらく宇宙天気への注意が必要です。

CME以外の要素として、コロナホールによる高速太陽風への考慮も必要です。
SOHO EIT284の太陽画像では、
南北に延びる(上下方向)大きなコロナホールが西寄り(右寄り)に移動してきました。
今夜から明日くらいに太陽風の変化が見られそうです。
27日周期の図を参考にすると、5〜6日間にわたって速度上昇の原因となりそうです。

太陽面に戻りますが、696黒点群は規模を保ち続けています。
活発な活動は続きそうです。引き続き大規模フレアへの注意が必要です。



SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


SOHO衛星LASCO C2カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

11/ 6 01:31 UT

11/ 6 02:06 UT

11/ 6 02:30 UT


SOHO衛星LASCO C3カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

11/ 6 01:42 UT

11/ 6 02:18 UT

11/ 6 02:42 UT


GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版)
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT


この情報ページについて、コメント、要望などがありましたら、
篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。