宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2004/11/ 4 11:34 更新 696黒点群が活発に活動しています。太陽風の速度がやや上がり、オーロラが活発化しています。 担当 篠原 太陽のフレア(太陽爆発)活動が再び活発になってきました。 主な原因は太陽面の東寄り(左寄り)に見える696黒点群です。 昨日から今日にかけ、3つのMクラス中規模フレアを起こしています。 この中でも、4日0時半(世界時3日15時半)に発生したM5.0の中規模フレアでは、 halo CME(太陽を取り囲む様に広がって見えるCME。ガスが地球方向に放出されている)が SOHO LASCO C3カメラで観測されました。 このCMEによる高速の太陽風が明後日の6日朝以降に地球に届く可能性があります。 フレアの規模から考えると、大規模な擾乱をもたらすことはなさそうですが、 オーロラ活動が活発化したり、小規模な磁気嵐が発生する可能性があります。 691、693黒点群も規模を保っています。 引き続きフレア活動に対する注意が必要です。 太陽風の速度は3日23時(世界時3日14時)頃から緩やかな上昇を始めています。 変化はまだ小幅で、現在の速度は440km/秒と通常の速度程度です。 これは、コロナホールと関係した変化で、 27日周期の図で分かる様に、前周期の変化に沿ったものと見る事ができます。 この変化に先立って、太陽風磁場強度が10nT弱に強まっていました。 このため、磁場が南を向いた時(ACEの図1列めの赤線がマイナス方向に変化する)に オーロラが活発になっています。 AE指数を見ると、500〜1000nTの規模でオーロラが活発に活動していた事が分かります。 27日周期の図によると、今後、2日後、5日後と日を追って 更に高速の太陽風が地球に届く事になるかもしれません。 halo CMEの影響も含めて考えると、これからしばらくの間磁気圏がやや乱れた状態になりそうです。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
SOHO衛星のLASCO C3カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
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