宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2004/11/ 2 11:41 更新 フレア活動は落ち着いて来ました。太陽風の速度は下がり、磁気圏は静穏です。 担当 篠原 691黒点群は規模を縮小しつつあり、フレア(太陽爆発)の活動は低下しています。 一方、693黒点群は規模は維持しているのですが、現在はフレア活動はほとんど起こしていません。 今後も、中規模フレア、あるいは大規模フレアに対する注意が必要とのことですが、 現在はやや落ち着いている状態です。 昨日、1日15時(世界時1日6時)頃から、 静止軌道における(GOES衛星の観測)太陽からの高エネルギープロトン(太陽放射線)の密度が増加し、 1日17時(世界時1日8時)頃に最大55PFUに達するプロトンイベントが発生しました。 高エネルギープロトンの密度は12時間ほどかけて緩やかに低下し、 現在は警報レベル(10PFU)を下回っています。 ACE衛星の観測によると、太陽風の速度は380km/秒に低下しています。 今回の高速風の領域は抜けつつある様です。 磁気圏も穏やかになり、AE指数のグラフでは小さなオーロラ活動が見られている程度です。 今後の変化ですが、 昨日お知らせしていた太陽の活発な活動による高速の太陽風が地球に届く可能性がまだ残っています。 今日一日注意が必要でしょう。 また、SOHO EIT284に見えているコロナホールの影響が、 明日、明後日頃から地球に及ぶと予想されます。 太陽風の磁場の強度が強まり、速度が上昇します。 磁気圏ではオーロラの活動が活発化する可能性があります。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽放射線データ (c) NOAA/SEC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
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