宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
|
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
|
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
2004/11/ 3 09:06 更新 磁気圏は比較的穏やかですが、太陽風に変化の兆しが見えています。 担当 篠原 SOHO EIT284の太陽画像に見えていたコロナホール(やや見にくくなっています)が、 太陽の中心から西寄り(右寄り)の、地球に影響を及ぼし始める目安の位置に来ました。 コロナホールからは高速の太陽風が吹き出しています。 コロナホールが太陽の中心付近(地球の真正面)に来た時に吹き出した太陽風が、 地球へ届くまでに3日ほどかかります。 その頃にはコロナホールは太陽の中心を過ぎて、西側(右側)に行き過ぎた位置に来ているのです。 現在の太陽風は速度370km/秒程度です。 磁場強度は5nTから8nTにやや強まっています。 3日3時(世界時2日18時)頃に太陽風の磁場の方向が切り替わる(セクター境界を越える) 現象が観測されています。 AE指数では、太陽風磁場の南向きと関連して500nT規模のオーロラ活動が見られていますが、 磁気圏は比較的穏やかです。 27日周期の図をご覧下さい。 前周期(上段)の10月8日にセクター境界の切り替わり(3列めの青線)が発生し、 磁場強度の強まり(4列めの青線)、速度の上昇(2列めの緑色線)が観測されていました。 今周期(下段)の図を見ると、1日早まっていますが、11月2日にセクターの切り替わりが記録されています。 磁場強度の強まりも始まっていますので、これから速度の上昇が予想されます。 ただし、前周期の経過から大幅な速度上昇ではないでしょう。 これに伴ってオーロラの活動度が高まる可能性がありますで、注目して下さい。 太陽の693黒点群はかなり大きな姿を見せています。 活発に活動していた691黒点群は西に没しつつあります。 フレア(太陽爆発)活動はやや落ち着いて来ていますが、中規模フレアへの注意が必要です。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|