宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
|
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
|
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
2004/11/ 1 11:59 更新 太陽のフレア活動はやや落ち着いていますが、引き続き注意が必要です。オーロラ活動も活発です。 担当 篠原 昨日のニュース以降691黒点群が起こしたフレア(太陽爆発)は、 中規模が2つ、大きめの小規模フレアが1つで、 活動としては依然活発ですが、やや落ち着いてきました。 691群そのものは規模を維持しており、今後も大規模フレアを含めて注意が必要です。 一方、693黒点群が勢力を更に拡大しています。こちらへの注意も必要です。 太陽からの高エネルギープロトンの密度は下がっています。 警戒レベルまでの上昇はありませんでした。 ACE衛星の観測によると、太陽風の速度は430km/秒で安定した状態が続いています。 磁場強度は5nTに下がり、速度変化のピークは過ぎた様です。 27日周期の図を見ると、前周期と同様の変化を続けており、 このままであればあと2日程で太陽風の速度は遅い状態へ移って行く事でしょう。 太陽風磁場の南北成分は頻繁に振れ続けおり、オーロラ活動を起こし続けています。 速度が通常レベルであるため、激しいものではありませんが、 AE指数で500nT程度の変化が活発に現れています。 今後は速度の低下とともに、オーロラの活動も低下しそうです。 その一方で、30日の活発な太陽の活動の影響で、 高速の太陽風が地球に当たる可能性があります。 SOHO LASCO C3の画像では、右側に太陽ガスが噴き出している様子が撮影されています。 この影響が今夜から明日にかけて見られるかもしれません。 太陽風の速度が上昇し、磁気圏が急に乱れる可能性があります。 また、SOHO EIT284の太陽画像では、 コロナホールが太陽の中心やや右寄りに暗い裂け目の様に見えています。 あと2〜3日ほどで、地球へ影響を及ぼす様になります。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
SOHO衛星のLASCO C3カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽放射線データ (c) NOAA/SEC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|