宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2004/ 8/ 9 10:58 更新 7日から8日にかけて、太陽風の速度が500km/秒まで上昇しました。現在は下がり、静穏です。 担当 篠原 昨日は休載となりましたことをお詫び致します。 一昨日のニュースで太陽風磁場の強度が強まりつつある事をお伝えしましたが、 その後、7日19時(世界時7日10時)頃から太陽風の速度が上昇を始めました。 太陽風は1日に渡ってやや高速となり、速度450km/秒を越えた(最高は約500km/秒)状態が続きました。 太陽風データとして、3日幅の図を最初に掲載しています。横軸の数字は日付となっています。 太陽風磁場が-10nTとやや大きく南を向く時間帯もありましたが、 速度があまり高速でなかったためか、磁気圏への影響は小さく、 AE指数では500nTを越える小規模なオーロラ活動が見られた程度です。 8日12時(世界時8日3時)以降、太陽風の速度は緩やかに低下し、 現在は400km/秒と通常レベルにもどっています。 27日周期の図を見ると、速度上昇の開始時間は前回と同じくらいでしたが、 高速風の継続時間、その前に見られた磁場強度の上昇の様子などはかなり変わっています。 コロナホールの分布が前周期から大きく変わったためでしょう(8月5日の記事を参照)。 SOHO EIT284カメラの太陽画像では、太陽の南西(右下)寄りにやや広く、 コロナホール(薄暗くなっている領域)が見えています。 しかし、このコロナホールはかなり南に外れていますので、地球への影響はほとんどないでしょう。 それ以外にコロナホールは見られず、しばらくは穏やかな状態が続きそうです。 太陽面では、656群が東側(左側)で目立っています。 今日に入ってから、Cクラスの小規模フレアを3回程度起こしています。 引き続き、Mクラスの中規模フレアを発生させる可能性がある様です。 ACE衛星による、3日幅の太陽風の図。1列目は磁場強度(白線)と南北成分(赤線)。4列目は速度。 (c) NOAA/SEC SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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