宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2004/ 8/ 5 11:30 更新 太陽風磁場のセクター境界を越えました。現在の磁気圏は穏やかです。 担当 篠原 ACE衛星の観測によると、昨夜の4日20時(世界時4日11時)頃、 地球が太陽風磁場のセクター境界を越えた様です。 太陽風磁場の方向が、「太陽→地球」向きだったのが、「地球→太陽」向きに切り替わっています。 この切り替わり自体の影響はほとんどありませんが、 境界を越えた後に太陽風の様子が大きく変わる事があります。 昨日の記事にも記しましたが、27日前の変化では、 これに続いて磁場の強度が強まり、更に2日後頃から太陽風の速度が上昇していました。 しかし、これからの変化は前周期とは異なるかもしれません。 SOHO EIT284の太陽画像をご覧下さい。 最新の昨日の図(左)と、その27日前の図(右)を表示しています。 右の27日前の図では、太陽の中央付近にやや暗い領域が広がり、 コロナホールが分布しているのが分かります。 しかし左の最新の図では、その部分に活動領域が発生して明るく輝いています。 コロナホールはその左右に小さくちぎれた様に分布しています。 このため、コロナホールの影響は弱まり、太陽風速度の上昇は小さなものに留まりそうです。 さて、現在の太陽風は速度が300km/秒をやや切るまでに下がっていて、かなり低速です。 磁場強度は4nT程度で、やや南を向く時間帯もありますが、 速度がたいへん遅い事もあり、磁気圏内はとても穏やかです。 ただし、上に記した様に、今後の変化には注意して下さい。 放射線帯高エネルギー電子の電子密度はやや上がって、現在も10の4乗を越えたままです。 まだしばらく密度の高い状態が続きそうですので、注意が必要です。 太陽黒点は655群が地球のほぼ正面に来ています。 フレア(太陽爆発)活動は見られず、穏やかな状態です。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化 (c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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