宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2004/ 8/ 2 11:01 更新 太陽風、磁気圏ともに穏やかです。放射線帯高エネルギー電子は高密度が続いています。 担当 篠原 太陽面の裏側に回り込んだ652黒点群が、美しいプロミネンスを見せていました。 SpaceWeater.comの8月1日の記事に美しい動画が紹介されていますが(こちらもご覧下さい)、 SOHO衛星のEIT195カメラが撮影したこのプロミネンスを、 7月31日6:48〜19:26(世界時)の写真を組み合わせて動画にしました。 画像サイズが大きくなってしまいましたが、ダイナミックな太陽の姿をご覧下さい。 昨日、1日11時(世界時1日2時)頃に、ACE衛星で小規模な太陽風の衝撃波が観測されました。 これは7月30日付のニュースでお知らせしていたCME(太陽ガスの放出現象)によるものと思われます。 CMEの発生箇所が太陽面の西の端でしたので、 太陽風の速度が450km/秒から550km/秒に増加した程度の、小規模な変化しか見られませんでした。 この衝撃波は1日11時半(世界時1日2時半)頃地球に到達し、オーロラ活動をやや活発にした様です。 AE指数が500nT程度に変化していました。 太陽風は速度もすぐに低下し、現在は400km/秒と通常の速度に戻っています。 磁気圏も概ね穏やかです。 AE指数の、最新の時間帯に500nT程度の小規模な変化が現れていますが、 大きな活動に繋がる事はありません。 SOHO EIT284の太陽画像には目立ったコロナホールも無く、 しばらくは穏やかな太陽風が続きそうです。 放射線帯の高エネルギー電子は、減少し続けているものの現在も密度の高い状態が続いています。 GOES衛星の観測では、ようやく10の4乗の線を切りつつあるところです。 太陽面には黒点群が2つ見えています。 どちらも小規模で、フレア(太陽爆発)の活動はほとんどありません。 太陽面裏側に回った652黒点群が見せた、美しいプロミネンス。7月31日6:48〜19:26(世界時)。 (c) ESA & NASA SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化 (c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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