宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2004/ 7/27 11:01 太陽風の衝撃波が来ました。太陽風は非常に高速です(1000km/秒)。磁気嵐の発達に注意が必要です。
2004/ 7/27 18:01 太陽風の磁場が大きく南を向いています。速度も非常に高速のため、磁気嵐が大規模に発達中です。
2004/ 7/28 11:03 太陽風の乱れは収まりつつあります。磁気圏の活動も次第に低下するでしょう。
2004/ 7/29 11:59 磁気嵐はほぼ終わりました。放射線帯電子の密度がとても増加しています。
2004/ 7/30 12:04 磁気圏は穏やかです。放射線帯の高エネルギー電子の密度が非常に高まっています。
最新のニュース

2004/ 7/31 10:41 更新
衝撃波が来ましたが、小規模でした。放射線帯の高エネルギー電子の密度が高いです。

担当 篠原

今朝、31日6時(世界時30日21時)頃、昨日までお知らせしていた太陽風の衝撃波が地球に来ました。
ACE衛星の観測によると衝撃波は小規模で、
太陽風の速度は450km/秒から550km/秒に増加した程度です。
太陽風磁場の増加もわずかで、地球の磁気圏への影響はほとんどありませんでした。
オーロラの活動を示すAE指数では、
31日7時(世界時30日22時)頃に小さな盛り上がりが見られた程度です。
太陽風の速度は既に450〜500km/秒程度に下がっており、今後も影響はほとんど無いでしょう。

放射線帯の高エネルギー電子の密度が非常に高い状態が現在も続いています。
GOES衛星の観測によると、電子密度はやや減少していますが、依然10の5乗程度を保っています。
衛星運用などでは引き続き注意が必要でしょう。

太陽面もまたすっかり穏やかになってしまいました。
黒点は、654群と東の端に655群(番号は書かれていません)が小さく見えている程度です。
フレア(太陽爆発)活動も穏やかになりました。
今朝31日10時(世界時31日1時)にC3の小規模フレアが起きていますが、
これは太陽の裏面に回り込んだ652群の活動に関連した現象です。



SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SEC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。