宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
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LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
コロナホール (NICT)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
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衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
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シベリア磁場 (NICT)
カナダ磁場 (CANOPUS)
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2004/ 7/26 12:57 太陽風の速度が再び上昇し、磁気圏が乱れています。活動は次第に収まるでしょう。
2004/ 7/27 11:01 太陽風の衝撃波が来ました。太陽風は非常に高速です(1000km/秒)。磁気嵐の発達に注意が必要です。
2004/ 7/27 18:01 太陽風の磁場が大きく南を向いています。速度も非常に高速のため、磁気嵐が大規模に発達中です。
2004/ 7/28 11:03 太陽風の乱れは収まりつつあります。磁気圏の活動も次第に低下するでしょう。
2004/ 7/29 11:59 磁気嵐はほぼ終わりました。放射線帯電子の密度がとても増加しています。
最新のニュース

2004/ 7/30 12:04 更新
磁気圏は穏やかです。放射線帯の高エネルギー電子の密度が非常に高まっています。

担当 篠原

ACE衛星の観測によると、太陽風の速度はほぼ静穏レベルの450km/秒に下がりました。
磁気圏も穏やかになっています。
参考のためにNICTのDst予測のグラフを掲載していますが、ほぼ静穏レベル(青線)に戻っています。
オーロラ活動もすっかり穏やかになり、AE指数のグラフにはほとんど変化が見られなくなりました。

一方、放射線帯の高エネルギー電子の密度が非常に高まっています。
今日にかけて更に電子密度が増加し、
GOES10(青線)、GOES12(赤線)の両方の静止衛星で10の5乗の線を越えています。
衛星の運用において障害が発生しやすい状態が続いています。
減少するまで、しばらくの間注意が必要でしょう。

昨日のニュースでお知らせしましたが、28日15時(世界時28日6時)にピークに達したC4のフレアによる
CME(太陽ガスの放出現象)の高速太陽風が今夜以降地球に到達する可能性があります。
オーロラが活発になったり、小規模な磁気嵐を発生させる可能性があります。

652黒点群は、太陽の裏側に回り込み、とうとう見えなくなってしまいました。
この黒点群が見えなくなる直前の、
29日21時(世界時29日12時)頃にC2の小規模フレアを発生させました。
フレアとしては小さかったのですが、美しいCMEを発生させています。
SOHO衛星LASCO C3による観測画像を掲載します。
太陽の西の端で発生したので、地球への影響はほとんど無いでしょう。



SOHO衛星LASCO C3カメラによる、29日21時(世界時29日12時)のCME(太陽ガスの放出)の様子。
(c) ESA & NASA


ニューラルネットワークによるDst指数(赤道環電流)の予測(赤線)。
(c) NICT


SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SEC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC





この情報ページについて、コメント、要望などがありましたら、
篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。