宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2004/ 7/23 07:38 更新 太陽風の磁場が大きく南を向いています。磁気圏が大きく乱れ、磁気嵐になりそうです。 担当 篠原 昨夜、22日19時半(世界時22日10時半)頃に太陽風の衝撃波が地球に来ました。 太陽風の速度が、350km/秒から450km/秒へ急に上昇し、 引き続いて緩やかな上昇を続け、現在は700km/秒ととても高速になっています。 太陽風の磁場強度も一旦10nTへ急増し、 その後速度上昇と同様に、緩やかに20nTへ増加しています。 磁気圏擾乱に重要な太陽風磁場南向きの成分(赤線のマイナス方向)は、 初め南北に激しく振れるだけでしたが、 その後安定的に、-10nTから最大-20nTに達する大きな南向きを続けています。 22日22時(世界時22日13時)から南向きは始まり、既に10時間近く続いています。 AE指数を見ると、23日5時(世界時22日20時)頃から擾乱が急激に発達しています。 AE指数は1500nTに達する変化を示しています。 大きなエネルギーが地球の磁気圏に注入されている様です。 これに対応する様に、沖縄の磁場データは静穏レベルから-50nTを越える磁場の減少を示しています。 この減少は今後さらに強まり、磁気嵐に発達するものと予想されます。 太陽風磁場の強い南向きはまだしばらく続きそうです。 その間は、太陽風の速度が高速であることもあって、磁気圏の擾乱を発達させるでしょう。 やがて、南向きから北向きに変化します。擾乱の発達はそこで止まります。 太陽面では652黒点群が大きな規模を保っています。 面積、黒点数ともに増加してもいるようです。 フレア活動はやや収まっていますが、引き続き注意が必要です。 ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 沖縄の磁場擾乱 下へ下がるほど、擾乱が発達している事を意味します。 (c) NICT SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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