宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2004/ 7/17 11:01 更新 昨夜遅くX3.6の大規模フレアが発生しました。太陽風の衝撃波が届き、磁気嵐になっています。 担当 篠原 16日23時(世界時16日14時)に、X3.7に達する大規模なフレア(太陽爆発)が観測されました。 GOES衛星によるX線画像を掲載しています。 発生箇所は649群で、昨日はXクラスの大規模フレアを4回も起こしています。 太陽の黒点画像を見ると、現在も規模は大きく、今後も警戒が必要です。 特に、これから太陽の中心に来ますので、フレアと共にCME(太陽ガスの放出現象)を起こした場合、 地球への影響が大きくなります。 太陽風では、ようやく衝撃波が届いた様です。 今朝、17日6時(世界時16日21時)から速度の上昇が観測されています(ACEデータの黄色線)。 ただし、地球へ届くまでずいぶんと時間がかかっただけあって、速度の変化は小さく、 400km/秒からややゆっくりと480km/秒に上昇した程度です。 この衝撃波で注意すべき点は、運んで来た太陽風磁場の変化です。 -15nTと大変強い南向き成分(赤線のマイナス方向)を約4時間に渡って続けています。 このため、AE指数では一気に1000nTに達する変化を示しており、 大きな電磁エネルギーが地球磁気圏に流入しています。 沖縄の磁場データを見ると、静穏レベルから-80nT以上の磁場強度の減少が起こっています。 磁気嵐に発達したようです。 太陽風の速度がさほど高速ではない事と、 既に磁場が北向きに切り替わりつつある(赤線がプラス方向に転じている)ので、 このまま磁場が北を向き続ければ、これ以上極端に擾乱が発達する事はないでしょう。 (もうしばらく発達を続けるかもしれません) 再び南を向いた場合は更に注意が必要です。 GOES衛星のX線カメラが捉えたX3.7の大規模太陽フレア(再掲)。16日23時(世界時16日14時) (c) NOAA/SEC SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 沖縄の磁場擾乱 下へ下がるほど、擾乱が発達している事を意味します。 (c) NICT | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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