宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
|
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
|
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
2004/ 7/13 11:25 更新 太陽のフレア活動が活発になっています。太陽風はやや高速(500km/秒)です。 担当 篠原 太陽のフレア(太陽爆発)活動が活発になっています。 12日17時(世界時12日8時)頃にM1.6の中規模フレアが、 太陽の東端(左端)から上がってきた活動領域(SOHO EIT284の写真参照)で発生しました。 このフレアに伴って、CME(太陽ガスの放出現象)が観測されています。 SOHO LASCO C3の画像をご覧下さい。 東側に向かって放出されていますので、地球への影響はほとんどないでしょう。 この活動領域はCクラスの小規模フレアも頻繁に発生させています。 これから更に地球側に向いて来ますので、今後のCMEの発生には注意が必要でしょう。 そして、13日9時(世界時13日0時)にM6.7のやや大きめの中規模フレアが、 太陽の西寄り(右寄り)に見える646黒点群で発生しました。 この黒点群は昨日の黒点写真ではまだ番号もふられておらず、急に活動的になって来たものです。 これらの活動領域によって、今後もMクラスの中規模フレアが発生する可能性があるそうです。 太陽風の速度は増減しながらも500km/秒とやや高速な状態を保っています。 磁場強度はやや下がって、7nT程度になっています。 南北成分はほぼ0nTの状態が長く続き、磁気圏の活動は穏やかになっていました(AE指数参照)。 ACEの太陽風データによると、13日8時(世界時12日23時)から、 南向きの磁場が急に強まっています。 このため、磁気圏のオーロラ活動も活発化しそうです。既に、AEのグラフに急増が見られています。 太陽風速度がやや高い状態はもう数日続くでしょう。 一方、太陽風磁場の擾乱は弱まりつつあり、磁気圏が大きく乱れることはないでしょう。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
SOHO衛星のLASCO C3カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|