宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2004/ 7/ 8 12:13 磁気圏は穏やかです。
2004/ 7/ 9 09:54 太陽風の速度が300km/秒にまで下がっています。磁気圏はとても穏やかです。
2004/ 7/10 07:48 太陽風磁場のセクター境界を越えました。太陽風は300km/秒、磁気圏は静穏です。
2004/ 7/11 09:20 太陽風の磁場が強まっています。太陽風速度は低く(300km/秒)、磁気圏は静かです。
2004/ 7/12 11:06 太陽風の速度が500km/秒へ上昇しています。南向き磁場が強いため、磁気圏が乱れ始めています。
最新のニュース

2004/ 7/13 11:25 更新
太陽のフレア活動が活発になっています。太陽風はやや高速(500km/秒)です。

担当 篠原

太陽のフレア(太陽爆発)活動が活発になっています。
12日17時(世界時12日8時)頃にM1.6の中規模フレアが、
太陽の東端(左端)から上がってきた活動領域(SOHO EIT284の写真参照)で発生しました。

このフレアに伴って、CME(太陽ガスの放出現象)が観測されています。
SOHO LASCO C3の画像をご覧下さい。
東側に向かって放出されていますので、地球への影響はほとんどないでしょう。

この活動領域はCクラスの小規模フレアも頻繁に発生させています。
これから更に地球側に向いて来ますので、今後のCMEの発生には注意が必要でしょう。

そして、13日9時(世界時13日0時)にM6.7のやや大きめの中規模フレアが、
太陽の西寄り(右寄り)に見える646黒点群で発生しました。
この黒点群は昨日の黒点写真ではまだ番号もふられておらず、急に活動的になって来たものです。

これらの活動領域によって、今後もMクラスの中規模フレアが発生する可能性があるそうです。

太陽風の速度は増減しながらも500km/秒とやや高速な状態を保っています。
磁場強度はやや下がって、7nT程度になっています。
南北成分はほぼ0nTの状態が長く続き、磁気圏の活動は穏やかになっていました(AE指数参照)。
ACEの太陽風データによると、13日8時(世界時12日23時)から、
南向きの磁場が急に強まっています。
このため、磁気圏のオーロラ活動も活発化しそうです。既に、AEのグラフに急増が見られています。

太陽風速度がやや高い状態はもう数日続くでしょう。
一方、太陽風磁場の擾乱は弱まりつつあり、磁気圏が大きく乱れることはないでしょう。



SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


SOHO衛星LASCO C3カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

7/12 10:20 UT

7/12 11:42 UT

7/12 13:42 UT

7/12 15:42 UT


SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。