宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2004/ 7/ 9 09:54 更新 太陽風の速度が300km/秒にまで下がっています。磁気圏はとても穏やかです。 担当 篠原 太陽風の速度がとても遅くなっています。 昨日以降も緩やかに低下を続け、300km/秒まで下がってしまいました。 磁場強度はやや強まって、4nTと普通のレベルになっています。 磁気圏はたいへん穏やかです。AE指数のグラフには全く変化が見られません。 SOHO EIT284カメラの太陽画像には、コロナホールに相当する領域は見られず、 当分の間擾乱はなさそうです。 27日前のコロナホールと比較すると、27日前(6月11日)には、 小さいですがコロナホールが太陽面の中央下寄りに見えています。 27日周期の図の1枠め、太陽風速度の変化を見ると、このコロナホールによって 3日後から太陽風速度が上昇しています(600km/秒までで小規模でしたが)。 しかし、今日の太陽画像では、このコロナホールはかき消した様になっています。 このため、今周期は目立った速度の変化は発生しない可能性が高いです。 27日周期の図によると、 太陽風磁場の方向の切り替わり(2枠めの青線)が昨日に発生すると予想されました。 しかし、現在まだその切り替わりは見られていません。 この辺りの太陽面の変化にも注目されるところです。 太陽黒点は新たに642群が見えています。ただし、こちらも小規模です。 X線のレベルは微増しています。 これはSOHO EIT284カメラの東端(左側)から新たな活動領域が上り始めているためでしょう。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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