宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
|
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
|
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
2004/ 7/11 09:20 更新 太陽風の磁場が強まっています。太陽風速度は低く(300km/秒)、磁気圏は静かです。 担当 篠原 太陽風の磁場強度が更に上昇を続けています(ACEデータ1枠めの白線)。 現在10nTに強まっています。 また、南向き(赤線のマイナス方向)が強く、長時間現れています。 この変化は、通常の場合は地球磁気圏を大きく乱す要因となるのですが、 太陽風の速度が300km/秒前後と大変低いため(ACEデータ4枠めの白黄色線)、 地球の磁気圏は穏やかです。 この太陽風の磁場強度の変化は27日前の変化と良く似ています。 27日周期の図の3列めの赤線、青線のグラフを、 上側の図(前周期)、下側の図(現在)と比較して下さい。 前周期はこの後太陽風の速度が上昇していました(1列めの緑線)が、 SOHO EIT284の太陽画像にはコロナホールは見られません。 今周期はどうなるでしょうか。 太陽では、642、643群などがぽつぽつと姿を見せていますが、小規模です。 SOHO EIT284の太陽画像の左側が明るくなっていますが、 ここから新しい活動領域が上がって来ています。 X線のレベルが次第に上昇して行きました。 今後、この領域のフレア活動に注意が必要でしょう。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|