宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
コロナホール (NICT)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
カナダ磁場 (CANOPUS)
オーロラ帯 (CANOPUS)
オーロラ(衛星) (NICT)
Alaskaカメラ (SALMON)
カナダカメラ (CANOPUS)

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2004/ 6/ 9 12:21 今夜、小規模な衝撃波の到来があるかもしれません。現在は、太陽風、磁気圏ともに穏やかです。
2004/ 6/10 10:44 太陽風がやや高速になっています。太陽風磁場の変化によって、オーロラが活発になる可能性があります。
2004/ 6/11 12:45 太陽、磁気圏ともに静穏です。
2004/ 6/12 11:08 太陽風磁場のセクター境界を越えました。磁気圏は静穏です。
2004/ 6/13 06:39 太陽風は速度が320km/秒とかなり低速です。磁気圏は静穏です。
最新のニュース

2004/ 6/14 11:06 更新
太陽風磁場が強まり、大きく南を向いています。磁気圏は静穏です。

担当 篠原

ACE衛星の観測によると、太陽風磁場の様子が大きく変化しています。
磁場の強度が強まって10nT程度前後で推移しています(白線)。
また、14日2時(世界時13日17時)頃から大きく南を向く様になり、-5nTの状態が続いています(赤線)。
太陽風の速度はかなり遅く(黄色線)、300〜380km/秒に留まっています。
この低速風のためか、太陽風が大きく長時間南を向いている割に磁気圏は静穏です。
オーロラの活動を示すAE指数のグラフには昨日以降ほとんど変化が現れていません。

この太陽風磁場の擾乱は27日周期の図で見えていた前周期の変化と対応するものです。
磁場の擾乱は今後も続き、
明日の遅くか明後日頃からコロナホールによる太陽風速度の上昇が見られると予想されます。
オーロラが活発になるなど、磁気圏の活動がやや活発になる可能性があります。

太陽では、13日20時(世界時13日11時)にM1クラスの中規模フレア(太陽爆発)がありました。
発生箇所は、太陽の東端(左端)に見え始めた634黒点群と思われます。
この領域はSOHO EIT284カメラの太陽画像でも、明るく輝いて見えています。
まだ見え始めたばかりですので、この領域の活動度が分かるまで注意が必要でしょう。



SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版)
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。