宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2004/ 6/11 12:45 更新 太陽、磁気圏ともに静穏です。 担当 篠原 太陽面では、黒点も小さな群ばかりになっています。 X線データも低レベルになっており、フレア活動は穏やかです。 太陽風も速度が420km/秒に下がり、穏やかになっています。 磁場強度は北寄りの5nTレベルが続き、時々揺れて南を向くという状況です。 磁気圏も概ね静穏で、 太陽風磁場の揺れに反応してAE指数(オーロラ活動の指標)が多少変化するという状態です。 太陽は27日で一回転し、同じ面を地球に向けます。 このため、27日前の宇宙天気の変化を追うと、今後の変化を予想する事ができます。 下に示している27日周期の図をご覧下さい。 上の段が27日前、下の段が現在のデータを示しています。 下の段のデータの切れている箇所が現在で、 ここから先の宇宙天気を上の段のデータから予想することができます。 この図を参考にすると、これから5日ほど太陽風は低速状態が続きそうです(1列目の緑色の線を参照)。 その一方、セクターの切り替わりが5月18日に起こっています。 2列目の青線が上から下へ急に振れている箇所です。 これと同じ現象が6月14日前後に発生する可能性があります。 この現象に続いて、太陽風の磁場が強まり(3列目の青線)、 南北に大きく振れる様になっています(3列目の赤線)。 そして、太陽風の速度が上昇を始めています(1列目の緑線)。 今周期も同様の変化を辿るとすると、6月14日以降に磁気圏が乱れる事が予想されます。 ただし、太陽風の変化から考えて、擾乱の規模は小規模に留まるでしょう。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
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