宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2004/ 6/12 11:08 更新 太陽風磁場のセクター境界を越えました。磁気圏は静穏です。 担当 篠原 11日の午前中に太陽風磁場のセクター境界を越えた様です。 地球は太陽から流れて来るプラズマの風(太陽風)の中に浮かんでいます。 太陽風の中には磁場があり、その磁場が大まかに地球から太陽を向いている領域と、 太陽から地球を向いている領域とに分けられます。 昨日までは、地球から太陽の方向を向いている太陽風の領域に入っていたのですが、 境界を越えて、太陽から地球を向いている領域に移りました。 境界を越えると太陽風の状況が急に変わる事があり、注意を要するのですが、 現在は太陽風は大変穏やかで、磁気圏も静かです。 SOHO EIT284カメラの太陽画像を見ると、昨日までははっきりと見えていなかったのですが、 太陽の中心からやや下寄りに小さなコロナホールが見えています。 16日頃にこのコロナホールの影響が見られると予想されます。 昨日も解説しましたが、27日周期の図をご覧下さい。 セクターの切り替わり(2列めの青線)が前周期より3日早まっています。 前周期ではセクターの切り変わりと、その後の500km/秒程度の高速風(1列めの緑線)の間に、 太陽風磁場が大きく乱れる期間がありました(3列めの赤線・青線)。 今周期にこの擾乱がどう現れるか注目されます。 太陽黒点はちらちらと小規模群が見えている程度です。 X線データではフレア活動も見られず、穏やかな状態が続いています。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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