宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
|
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
|
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
2004/ 6/ 4 10:40 更新 太陽風の速度は緩やかに低下を続けています。一時的にオーロラの活動が高まっています。 2004/ 6/ 4 10:50 追加 8日に太陽面を通過する金星が、LASCO C3画像に現れました。 担当 篠原 コロナホールも遠ざかり、太陽風の速度は緩やかに低下を続けています。 昨日は520km/秒でしたが、現在は480km/秒まで下がっています。 今後を展望するために、27日周期の図をご覧下さい。 緑の線が太陽風の速度を示しています。 この数日間、27日前の前周期とほぼ同様の変化を示していたことが分かります。 この図より、太陽風の速度は今後2日ほどかけて更に400km/秒へと下がって行くことでしょう。 数日前からお知らせしていましたが、放射線帯の高エネルギー電子が増加を続けています。 この変化もまた前周期のデータの中に見る事ができます。 一番下の欄が電子の密度変化を示した図です。 今回と27日前が良く似た変化を見せています。 これによると、明日以降警戒ライン(赤の破線)に達しそうです。 衛星の運用では注意が必要となります。 ACE衛星の太陽風データにもどります。 磁場データ(一番上の欄)が急に南北に激しく振動を始めました(赤線が上下に振れている)。 このため、オーロラ活動がやや活発になっています。 AE指数のグラフではその変化が観測されつつあります(グラフの最後の500nTの変化)。 この太陽風の変化が続く間、オーロラ活動もやや活発な状態が続くでしょう。 太陽面は黒点群も小さく、フレア活動は穏やかです。 2004/ 6/ 4 10:50 追加 (篠原) 関連の図はページの最後にあります 8日に太陽面を通過する金星が、LASCO C3画像にその姿を現しました。 これから4日かけて太陽へ近づきます。 この他様々な太陽観測機器が日面通過現象を捉える事になりそうです。 宇宙天気現象ではありませんが、注目したいと思っています。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (放射線帯電子版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC 2004/ 6/ 4 10:50 追加 SOHO衛星LASCO C3カメラが捉えた、日面通過へ向かう金星。 (c) ESA & NASA | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|