宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

リアルタイムデータ
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太陽黒点 (SOHO)
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2004/ 5/28 15:47 磁気圏は穏やかです。618群が中規模の太陽フレアを起こす可能性があります。
2004/ 5/29 04:23 太陽風磁場の南向きが強まっています。速度が遅いため磁気圏は穏やかです。
2004/ 5/30 18:55 太陽風磁場の影響で磁気圏の乱れが強まりました。現在は落ち着いています。
2004/ 5/31 12:21 太陽風の速度が500km/秒へ上昇しています。618群がC7の小規模フレアを発生させました。
2004/ 6/ 1 13:15 太陽風の速度が550km/秒と高くなっています。コロナホールのため更に上がるでしょう。
最新のニュース

2004/ 6/ 2 10:43 更新
太陽風の速度が550km/秒が続いています。更に上昇する可能性があります。

担当 篠原

ACE衛星の観測によると、太陽風の速度は550km/秒と高速状態が続いてます。
太陽風磁場は大きな南向き成分は現れていない様ですが、速度が高まっているため磁気圏はやや活動的です。
(ACE磁場プロットの縦軸の設定が不適切なため、詳細が分かりにくくなっています。)
AE指数のグラフを見ると、500nT前後の変化が何度も現れています。
オーロラ活動がやや活発に続いている様です。

縦に伸びる濃いコロナホールは西へ進んでいます(SOHO EIT284の画像)。
ここから吹き出している高速太陽風が地球へ強く当たる様になるため、
今日から明日にかけて、もう一段太陽風速度が上昇する可能性がありますので注意して下さい。
それを抜けるとオーロラ活動はしばらく静穏にもどるでしょう。

一方、放射線帯の高エネルギー電子の量が増加の傾向を見せています。
まだ警戒域(赤線と青線が10の4乗の線を越える)よりも下にありますが、
今後も増加が続くと予想されますので、しばらく注視する必要があります。

太陽黒点の618群は西へ没しました。現在は621、622群が小さな姿を見せているだけです。
X線データでも目立ったフレア活動はなく、穏やかな状態が続くでしょう。



SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SEC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。