宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

リアルタイムデータ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2004/ 5/20 10:47 太陽風磁場の強度が強まっています。また、コロナホールのため速度も上昇を始めています。
2004/ 5/21 11:41 コロナホールのため、太陽風の速度は550km/秒に上昇しています。
2004/ 5/22 11:48 M2.6の中規模フレアが発生しました。太陽風速度は500km/秒が続いています。
2004/ 5/23 10:45 太陽風の速度は下がり始めています。磁気圏は穏やかです。618黒点群でフレアが活発です。
2004/ 5/24 09:35 太陽風磁場の影響で、オーロラ活動がやや強まっています。
最新のニュース

2004/ 5/25 11:53 更新
太陽風はやや高速の状態が続いています(500km/秒)。618黒点群が発達しています。

担当 篠原

カナダのサスカチュワン州サスカトゥーンから更新しています。
この街には、SuperDARN(スーパーダーン)と呼ばれる、
北極の電離圏を観測している大型レーダー群のひとつが設置されています。
この大型レーダー群は地球の北極域と南極域に極地を包み込む様に15カ所設置されています。
北極のレーダーの広がりを下図で紹介します。扇のひとつひとつがレーダーの観測域を示しています。

太陽風の速度は500km/秒で安定した状態が続いています(ACEの黄色線)。
コロナホールはかなり過ぎたと思われるのですが、意外に速度が低下していません。
磁場強度も5nTとやや強い状態が続いています(ACEの白線)。
このため、時々大きく南向きになって(赤線がマイナスに変化する)、
地球のオーロラ活動を活発にしています。
AE指数のグラフを見ると、24日16時・21時(世界時24日7時・12時)に1000nT近い活動が起きています。
ACEの太陽風データに戻ると、この時刻の前に大きく磁場が南を向いていた事が分かります。
この様なときに、太陽風から地球にオーロラを起こすエネルギーが注入されるのです。

太陽黒点の618群の規模が大きくなっています。
昨日もCクラスの小規模フレアを起こしました。
今後も中規模のフレアを起こす可能性がありますので、注意して下さい。



北極圏を覆う様に観測網を広げているSuperDARNのレーダー群。
(c) JHU/APL


SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。