宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
|
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
|
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
2004/ 5/20 10:47 更新 太陽風磁場の強度が強まっています。また、コロナホールのため速度も上昇を始めています。 担当 篠原 ACE衛星の観測によると、太陽風の磁場が強まって、10nTを超えて推移しています(白線)。 特に、19日21時〜20日1時(世界時19日13時〜16時)には 一時的に-10nTと大きく南を向いたため(赤線のマイナス成分)、短時間ですがオーロラ活動が活発になりました。 AE指数のグラフを見ると、 20日0時〜4時(世界時19日15時〜19時)にかけて最大1000nTに達する変動が現れています。 現在も磁場強度はとても強いですが、主に北を向いている(赤線がプラス方向にある)ため、磁気圏は穏やかです。 しかし、南北成分は今後も大きく振れる可能性があり、南を向いた場合には磁気圏が乱れる事が予想されます。 一方、コロナホールの影響と思われますが、太陽風の速度も緩やかに上昇を始めています。 340km/秒まで下がっていた太陽風の速度ですが、現在は400km/秒に上がっています。 400km/秒という値そのものは静穏レベルですが、今後の上昇には注意が必要でしょう。 SOHO EIT284の太陽画像には太陽の中央から下側にかけて薄暗い領域(コロナホール)が広がって見えています。 高速風の本体はこれから地球へ届きます。 ただし、コロナホールの規模を考えると、大きな速度の上昇は無いと思われます。 太陽では、東の端(左端)から活動的な領域が上りつつあります。 昨夜からCクラスの小規模フレアを2度ほど起こしています。 まだ向こう側に位置しているため、黒点の写真には見えていませんが、明日頃には見えて来るでしょう。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|