宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2004/ 5/19 10:35 更新 太陽風磁場のセクター境界を越えました。磁気圏は穏やかです。 担当 篠原 昨日、太陽風磁場のセクター境界を越えた様です。 今日の1枚目の図をご覧下さい。太陽(赤丸)の周囲の大きな円盤は反時計方向に回転しています。 これまで大まかに太陽方向を向いていた太陽風中の磁場(黄色の領域)が、 太陽から地球方向へと大きく方向を変えました(桃色の領域)。 境界付近では太陽風や磁場が大きく乱れる事があり、そのため磁気圏が乱れる事があります。 27日周期の図をご覧下さい。 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前(4月22日)の太陽風の様子を振り返ります。 青線で示している太陽風磁場の強度と、赤線で示している磁場の南北方向に注目して下さい。 磁場の強さが10nT近くにまで強まり、赤線が大きく上下に振れています。 特に4月23日はこの変化が激しく。その影響で地球ではオーロラ活動がかなり活発になりました。 オーロラ活動を示す水色の線が大きくプラスに変化しています。 そして、桃色の線がマイナスに下がり、弱い磁気嵐が発生していた事を示しています。 今回も磁場の強度が一時10nTに強まりました。 今後、前周期と類似した変化が現れるとすると、今日から4日程オーロラ活動が活発になる可能性があります。 現在の磁気圏は大変静穏で、オーロラ活動(AE指数)、磁気嵐(沖縄変動)ともに変化は見られません。 太陽では、Cクラスの小規模フレア(太陽爆発)が3回ほど発生しています。 615黒点群が活発に活動しています。 これからも小規模フレアが発生すると見られています。 太陽風のセクター構造。黄色は磁場が地球から太陽方向を向いている領域。桃色は太陽から地球方向。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 沖縄の磁場擾乱 下へ下がるほど、擾乱が発達している事を意味します。 (c) NICT GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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