宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2004/ 5/ 9 11:16 更新 太陽風の速度は460km/秒へ低下しています。放射線帯電子が増加しています。 担当 篠原 GOES衛星による放射線帯高エネルギー電子のグラフをご覧下さい。 昨日お知らせしました様に、青線が警戒レベルと言われる10の4乗の線を越える様になりました。 今後更に電子量が増加して、赤線も警戒レベルを越える可能性があります。 衛星の運用では今後の変化に注意が必要でしょう。 太陽風は緩やかに速度を落としつつあり、460km/秒まで下がりました。 太陽風の磁場は現在も南北に振れ続けていて、オーロラ活動も引き続き見られています。 しかし、速度低下と共に磁場の強度も下がっているため、 オーロラの活動は弱まっており、AE指数の変化は500nT以下に留まっています。 これから太陽風の速度は更に下がり、次第に静穏レベル(400km/秒)へ向かうでしょう。 SOHO EIT284カメラによるコロナホール(太陽面の暗く見えている領域)の様子を、 太陽が同じ表面を地球へ向けていた27日前の画像と比較します。 太陽の中心付近から左上へ細長くコロナホールが伸びていますが、27日前の様子とたいへん似ています。 このことから、27日前の太陽風の変化から、今後の宇宙天気を展望する事ができそうです。 27日周期の図をご覧下さい。 今日5月9日の27日前は4月12日です。4月12日以降の太陽風の様子が、これからの予想の資料となります。 4月12日に太陽風の速度(緑色線)が500km/秒へ上昇していますが、 これは突発性の現象によるもので、周期性はありません。 これを除くと4月15日まで穏やかな状態が続いています。 4月15〜17日にかけて太陽風の磁場が強まり(青線)、南北に乱れています(赤線)。 このため、一時的にオーロラ活動が活発になった様です(水色線)。 以降は、4月20日頃まで穏やかです。 このことから、これから3日程は静かな日が続くでしょう。 5月12日頃から、太陽風磁場に変化が現れ、オーロラを活発にするかもしれません。3日程続きそうです。 その後、5月17日までは概ね穏やかです。 さて、太陽黒点は606群が姿をはっきりと見せてきました。 黒点がやや大きく見えますが、フレア活動は見られない様です。 その他の群も加えても、現在のフレア活動は穏やかです。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化 (c) NOAA/SEC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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