宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
コロナホール (NICT)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
カナダ磁場 (CANOPUS)
オーロラ帯 (CANOPUS)
オーロラ(衛星) (NICT)
Alaskaカメラ (SALMON)
カナダカメラ (CANOPUS)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2004/ 4/10 11:24 衝撃波は到来しましたが小規模でした。磁気圏は穏やかです。
2004/ 4/11 11:04 2つめの衝撃波が来ました。小規模で、磁気圏への影響はほとんどありません。
2004/ 4/12 07:58 full halo CMEが発生しました。明日の夕方以降注意が必要です。
2004/ 4/13 09:47 小規模な衝撃波が来ています。次の衝撃波に向け、夕方以降注意が必要です。
2004/ 4/14 09:31 磁気圏は静穏です。太陽風速度は430km/秒に下がっています。
最新のニュース

2004/ 4/15 13:21 更新
太陽風の速度は350km/秒まで下がっています。磁気圏はたいへん穏やかです。

担当 篠原

太陽風の速度は一層低下し、350km/秒に下がっています(ACEデータの黄色線)。
ただし、太陽風の粒子の密度(橙色線)が、
通常レベルの1個/ccから5個/ccへ上昇を示しています。
これが直ちに擾乱を起こす事はありませんが、太陽風の変化にしばらく注意が必要です。

磁気圏はとても穏やかで、AE指数ではオーロラ活動がほとんど見られませんでした。
SOHO EIT284カメラの太陽画像ではコロナホール(やや暗く見える領域)は見られません。

太陽が同じ面を地球に向けていた27日前のデータから、これからの宇宙天気を予想します。
現在は太陽活動が穏やかになっている時期です。
この期間は安定して27日の周期で太陽風の変化が発生し、磁気圏が周期的に乱れる傾向があります。
(ただし、太陽フレア(太陽活動)による突発的な擾乱はこの方法からは予想できません。ご注意ください。)

27日周期の図をご覧下さい。
27日前に当たる3月19日前後も穏やかな状態が続いていました。
その後、太陽風の磁場がやや強くなって(南向き成分も含んでいるため)、
オーロラ活動がやや活発になった様ですが、小規模な活動です。
3月24日以降に、太陽風磁場のセクターの切り替わりがあり、続いて磁場強度の増加、
コロナホールによる高速太陽風の到来と次第に擾乱が強まっていきました。
今日以降も、これからしばらく小規模なオーロラ活動が続いて、4月20日以降に本格的に擾乱が始まる
という経過をたどる事が予想されます。

最後に、太陽フレアの活動は現在も穏やかです。
太陽黒点の591群がやや発達していますし、東縁(左縁)からは新しい黒点群が上りつつあります。
今後、状況が変わっていくかもしれません。



SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版)
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。