宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2004/ 4/ 8 10:35 今夜から明日にかけて衝撃波の到来が予想されます。磁気嵐が発生する可能性があります。
2004/ 4/ 9 10:25 太陽風の速度は下がり磁気圏は静穏です。また新しい衝撃波が地球に向かっています。
2004/ 4/10 11:24 衝撃波は到来しましたが小規模でした。磁気圏は穏やかです。
2004/ 4/11 11:04 2つめの衝撃波が来ました。小規模で、磁気圏への影響はほとんどありません。
2004/ 4/12 07:58 full halo CMEが発生しました。明日の夕方以降注意が必要です。
最新のニュース

2004/ 4/13 09:47 更新
小規模な衝撃波が来ています。次の衝撃波に向け、夕方以降注意が必要です。

担当 篠原

コロラド州ボールダーより更新しています。

13日3時(世界時12日18時)に、小規模ですが太陽風の衝撃波が来ました。
太陽風の速度(ACEデータの黄色線)が400km/秒から500km/秒に上昇し、
磁場強度(白線)も10nTに急増しました。
しかし、変化が小さく、磁場も南向き(赤線のマイナス方向)にはなりませんでしたので、
磁気圏への影響はほとんどありませんでした。

この衝撃波は、昨日のニュースでお知らせした衝撃波とは異なります。
引き続き今日の夕方から明日にかけて注意が必要です。

現在の磁気圏は静穏です。
オーロラの活動を示すAE指数のグラフは500nT程度の変化が時折り見られる程度です。
太陽風は衝撃波到来のため速度が500km/秒にやや上昇していますが、やがて元に戻るでしょう。

SOHO EIT284カメラの太陽画像には、
中央北寄り(上寄り)に小規模なコロナホールが見えていますが、この影響は小さいでしょう。
今後、衝撃波通過に伴って一時的に擾乱が発生しますが、それ以降は静かな状態が続く見込みです。

幾度ものhalo CMEを発生させて、宇宙天気をにぎやかにしてくれた太陽黒点の588群は、
太陽の西縁(右端)へ沈もうとしています。
現在も小さな小規模太陽フレア(太陽爆発)を度々起こしていますが、勢力は弱まっている様です。



SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。