宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
コロナホール (NICT)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
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衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
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沖縄磁場変動 (NICT)
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2004/ 3/31 10:01 小規模フレアが活発に起きています。太陽風の速度は550km/秒程度に下がりました。
2004/ 4/ 1 11:28 太陽風の速度は450km/秒まで低下し、磁気圏は比較的穏やかです。
2004/ 4/ 2 11:01 今夜、衝撃波の到来があるかもしれません。小規模な磁気嵐に発達する可能性もあります。
2004/ 4/ 3 10:00 太陽風は低速で、磁気圏はたいへん穏やかです。フレア活動も穏やかです。
2004/ 4/ 4 06:46 3日23時に衝撃波が地球に到達しました。オーロラが活発化し、弱い磁気嵐の状態になっています。
最新のニュース

2004/ 4/ 5 10:51 更新
太陽風速度は400km/秒に低下し、磁気圏は静かになっています。

担当 篠原

衝撃波到着後500km/秒に増加していた太陽風速度は次第に低下し、400km/秒と静穏レベルに戻っています。
太陽風磁場は15nTとたいへん強い状態ですが、
ほぼ真北を向いているためオーロラ活動への影響はありません。

沖縄の磁場データでは、4日10時(世界時4日1時)頃に-100nT近い減少に達しました。
衝撃波到達後、弱い磁気嵐状態になっていましたが、
この状態はその後急速に回復に向かい、現在は青線で示している静穏レベルにほぼ戻っています。
AE指数では、4日12時(世界時4日3時)以降はオーロラ活動は見られませんでした。

27日周期の図では、今夜からコロナホールのために太陽風の速度が上昇し、
再び磁気圏が活動的になる事が予想されます。
これまでSOHO衛星の観測が無く、コロナホールの位置が詳しく分かりませんでした。
しかし、データ欠損の期間は終わり、これから次第にデータが届く見込みです。
EIT195の最新画像がちょうど今届いた様です。
この画像から推定すると、前周期と比べるとコロナホールの規模が縮小している様に見えます。
(2枚の写真の左が今日、右が27日前です)
今後1週間程度の擾乱が予想されますが、後半の方により大きな乱れが発生しそうです。
コロナホールの広がりがより分かりやすい、EIT284の画像も間もなく届くでしょう。

太陽フレア(太陽爆発)の活動は
小さいCクラスの小規模フレアがひとつ見られた程度で、とても静穏です。
目立った活動領域も見られず、大きなフレアの発生は無いでしょう。



SOHO衛星EIT195カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

4/ 5 00:25 UT

3/ 8 00:24 UT


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



沖縄の磁場擾乱
下へ下がるほど、擾乱が発達している事を意味します。
(c) CRL



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, CRL



27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版)
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) CRL
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。