宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2004/ 3/27 06:40 太陽風の速度が上昇しています。オーロラ活動もやや活発になっています。
2004/ 3/28 06:55 太陽風の速度が850km/秒と非常に高速です。オーロラ活動はやや活発です。
2004/ 3/29 10:35 太陽風の速度は緩やかに低下し、600km/秒になりました。放射線帯電子の密度が上昇しています。
2004/ 3/30 10:51 太陽風速度は高速のままです。放射線帯の電子が増加しています。
2004/ 3/31 10:01 小規模フレアが活発に起きています。太陽風の速度は550km/秒程度に下がりました。
最新のニュース

2004/ 4/ 1 11:28 更新
太陽風の速度は450km/秒まで低下し、磁気圏は比較的穏やかです。

担当 篠原

昨日も、太陽でCクラスの小規模フレア(太陽爆発)が度々見られました。
発生領域は太陽の中心付近に位置している582黒点群でした。
582群は規模をやや縮小している様で、フレアの発生頻度は下がりそうです。

31日21時(世界時31日12時)に最大に達しているC3.4の小規模フレアがありますが、
これは開始から減衰するまで時間の長くかかるフレアでした。
このフレアでCME(太陽ガスの放出現象)が起きている可能性があります。
SOHO C3のデータが欠けているため正確には判断がつかないのですが、
発生源が太陽の中心付近ですので、明日の夜以降に衝撃波が地球へ届くかもしれません。

太陽風の速度は450km/秒まで下がりました。ほぼ通常レベルに戻ったと言って良いでしょう。
太陽風磁場南向き成分が、-3nT程度と小さいのですが連続的に現れており、
AE指数を見ると500nT前後の弱いオーロラ活動が見られています。
しかし、これ以上活発になることはないでしょう。

静止軌道の高エネルギー電子の密度は、今も高い状態が続いています。
こちらも、次第に減少していくでしょう。



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, CRL



GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。