宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「通信総合研究所宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

リアルタイムデータ
27日周期 (CRL)
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
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LASCO C2 (SOHO)
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コロナホール (CRL)
太陽風 1日 (ACE)
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2004/ 3/25 11:21 太陽面で活動的な領域が上がって来た様です。太陽風磁場のセクター境界を越えています
2004/ 3/26 10:41 小規模フレアが活発に起きています。これからコロナホールのために太陽風の速度が上昇するでしょう。
2004/ 3/27 06:40 太陽風の速度が上昇しています。オーロラ活動もやや活発になっています。
2004/ 3/28 06:55 太陽風の速度が850km/秒と非常に高速です。オーロラ活動はやや活発です。
2004/ 3/29 10:35 太陽風の速度は緩やかに低下し、600km/秒になりました。放射線帯電子の密度が上昇しています。
最新のニュース

2004/ 3/30 10:51 更新
太陽風速度は高速のままです。放射線帯の電子が増加しています。

担当 篠原

太陽でフレア(太陽爆発)活動がやや活発になっています。
太陽の中心付近に位置している582黒点群が、29日21時(世界時29日12時)頃から急に活動を強め、
Cクラスの小規模フレアを頻繁に起こしています。
今朝、30日8時(世界時29日23時)にはC8の大きめの小規模フレアを起こしています。
中規模フレアへの注意は必要の様です。

ACE衛星の観測によると、太陽風の速度(黄色線)は600km/秒と高速な状態が続いています。
太陽風の磁場(白線)は5nT程度と強いものではありません。
オーロラ活動に強く影響を及ぼす南向きの成分(赤線のマイナス方向)が時々現れていますが、
-3nT程度と弱かったため、磁気圏内は比較的穏やかでした。
AE指数を見ると、500nT前後のオーロラ活動が見られた程度で、
高速風による大きな乱れにはなっていません。

静止衛星軌道の高エネルギー電子は、
GOES-10衛星(青線)に続いてGOES-12衛星(赤線)もほぼ10の4乗の線に達しました。
衛星の運用では今後数日間注意が必要でしょう。

27日周期グラフからの推測ですが、高速太陽風はもう1日半程度続くと思われます。
前周期の傾向と同じであれば、このまま磁気圏が大きく乱れることはないでしょう。
その後は、4月4日頃まで静穏です。



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, CRL



GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SEC



27日の太陽周期に合わせたデータプロット (放射線帯電子版)
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) CRL
太陽風速度
km/sec
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽風速度
km/sec
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr


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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。