宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「通信総合研究所宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2004/ 3/28 06:55 更新 太陽風の速度が850km/秒と非常に高速です。オーロラ活動はやや活発です。 担当 篠原 ACE衛星の観測では、28日3時(世界時27日17時)から太陽風の速度が急に上昇し、 850km/秒と非常に高い速度に達しています。 磁場強度は5〜10nTの間で変化し、南向き成分は-5nT程度の強さが度々現れています。 太陽風の速度が非常に高速ですので、南向き磁場の出現頻度が高まれば、 オーロラなどの磁気圏擾乱が激しくなります。 磁気圏では、オーロラ活動が時折激しくなっています。 オーロラの活動度を示すAE指数のグラフでは、 28日3時(世界時27日17時)頃に1000nTに達する大きな変化が見られています。 ただ、太陽風の速度が高くなった後の時間帯には、まだ目立った活動は現れていません。 27日前の前周期の変化を見ると、高速太陽風は4日間ほど続きそうです。 前周期の場合は、この後磁場強度は次第に低下し、磁気圏の乱れは大きくなりませんでした。 ただし、太陽風の状況は常に変化していますので、高速風の間は注意が必要です。 一方、高速太陽風の影響で静止衛星軌道の高エネルギー電子の増加が予想されます。 これから2日ほどかけて10の4乗の警戒ラインに達すると予想されます。 (27日周期の図の一番下の欄をご覧下さい) 衛星の運用において注意が必要となるでしょう。 太陽フレア(太陽爆発)は現在は静かです。 582黒点群がやや勢力を広げており、中規模のフレアを起こす可能性もあるそうです。 ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, CRL 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (放射線帯電子版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) CRL
(c) NOAA/SEC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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