宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
|
当時「通信総合研究所宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
|
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
2004/ 3/22 11:00 更新 オーロラがやや活動的ですが、概ね静穏です。今週の後半から太陽風の状況が変わってきます。 担当 篠原 太陽風の状態はこれまでと変わらず、 速度(ACEデータの黄色線)は400km/秒前後の遅い状態が続いています。 磁場も-5nT程度の南向き成分(赤線のマイナス方向)が頻繁に現れ続けており、 オーロラの弱い活動がAE指数に見られています(500nT程度)。 既に1週間静かな宇宙天気が続いていますが、 今週の後半から荒れ模様に変わる見込みです。 明後日の3月24日頃に太陽風磁場のセクターの切り替わりが訪れます。 今日一枚目のセクター構造の図を見ると、現在太陽方向に向いている(黄色の領域)太陽風の磁場が、 太陽から地球方向に切り替わる(紫の領域)場所が近づいています。 (この円盤は反時計回りに回転します) このセクター境界の前後では、太陽風の磁場が乱れて磁気圏のオーロラ活動を活発にする事があります。 太陽の同じ面が地球を向いていた27日前の太陽風の様子を見ると、 (27日周期の図を参考にして下さい) セクター境界とそれに続くコロナホールの高速風に挟まれる様に、太陽風の磁場が強まる現象が見られます。 3月25-27日がその期間として予想されます。 更に、コロナホールの影響で3月26日から太陽風の速度が強まります。 現在、SOHO EIT284の太陽画像が欠測になっていますので、27日前の太陽画像を参考にします。 太陽面の東端(左端)にやや暗くコロナホールが見えています。 このコロナホールが西へ(右へ)移動し、地球へ影響を及ぼすのです。 前周期の様子から、高速風は3月31日まで続くと予想されます。 太陽黒点は小規模な黒点群があちこちに散らばり、番号札でにぎやかです。 フレア活動は低調で、小規模なフレアが見られる程度でしょう。 太陽風磁場のセクター構造。桃色は地球向き、黄色は太陽向き。 (c) CRL SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, CRL SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|