宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「通信総合研究所宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2004/ 3/ 7 06:43 新しい黒点群が小規模フレアを頻発しています。磁気圏は静かです。
2004/ 3/ 8 10:44 太陽風・磁気圏は静穏です。今日の後半から明日以降太陽風の擾乱が予想されます。
2004/ 3/ 9 10:24 現在は太陽風、磁気圏ともに静かです。今後の磁気圏の乱れに注意して下さい。
2004/ 3/10 10:49 太陽風の速度が700km/秒へ上昇しています。オーロラ活動が激しくなっています。
2004/ 3/11 10:25 太陽風がたいへん高速です。磁気圏は小規模な磁気嵐状態になっています。
最新のニュース

2004/ 3/12 10:28 更新
高速太陽風は下がり始めています。昨夜はオーロラがとても活発でした。

担当 篠原

高速太陽風が続いています。このため、静止軌道の高エネルギー電子の密度が上昇しています。
今日1枚目の図の、赤と青の線に注目して下さい。
衛星運用に支障が現れ始めると言われている10の4乗の線を越えています。
今後1週間程度この状態が続く可能性がありますので、ご注意ください。

太陽風は次第に速度(ACE衛星の黄色線)を落とし、600km/秒にまで下がっています。
しかし、依然高速ですので、注意が必要です。

11日23時(世界時11日14時)以降、太陽風磁場の南向き成分(赤線のマイナス成分)が
激しく揺れながら、大きく現れる傾向が続いています。
このため、地球磁気圏に太陽風からエネルギーが入り易くなり、オーロラ活動が大変活発になりました。
オーロラ活動の指標であるAE指数のグラフを見ると、ほとんどで500nTを越え、
時には1500nTに達する激しい変化を見せています。

高速太陽風の発生源である太陽のコロナホールは、太陽面を西へ(右へ)移動しています。
SOHO EIT284カメラの太陽画像を見ると、コロナホールの最後尾である左端が太陽の中心を越えました。
従って、後4日程度で高速風は終わるでしょう。
それまでは、太陽風磁場の状況によって現在の様にオーロラ活動が活発になることがあります。

太陽面では、黒点の570群が今も大きな姿を見せています。
X線データは静かですが、570群は小・中規模のフレアを起こす可能性がある様です。



GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SEC


SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, CRL



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。