宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「通信総合研究所宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2004/ 3/11 10:25 更新 太陽風がたいへん高速です。磁気圏は小規模な磁気嵐状態になっています。 担当 篠原 ACE衛星の観測によると、太陽風の速度(黄色線)は750km/秒とたいへん高い状態が続いています。 磁気圏の擾乱も、昨日の朝から夕方にかけて特に活発で、 沖縄の磁場変化を見ると、静穏レベル(青線)から-150nTに及ぶ減少を示しています。 小規模な磁気嵐に発達したと言えそうです。 オーロラ活動も一日を通して活発で、AE指数では500nTを越える変化が度々見られています。 高速太陽風は今後4日程度は続くと予想されます。 SOHO EIT284カメラでは、高速風の原因であるコロナホールが太陽の中心に大きく見えています。 ただし、太陽風の磁場(白線)の強まりは山を越えた様です。 一時10nTを越えていた全磁場の強度(白線)は、5nT近くに下がっています。 27日前の前周期を見ても、一時的に強まった太陽風磁場は2日ほどで落ち着く傾向を見せています。 従って、高速風が続く間はオーロラ活動が活発になるなど磁気圏が乱れた状態は続くでしょうが、 磁気嵐などの極端に乱れた状態にまでは発達しないと思われます。 太陽黒点の570群は、現在もその大きな姿を見せています。 ただし、フレア活動は低調で、小規模フレアを起こす恐れがある程度との事です。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC 沖縄の磁場擾乱 下へ下がるほど、擾乱が発達している事を意味します。 (c) CRL リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, CRL SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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