宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「通信総合研究所宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

リアルタイムデータ
27日周期 (CRL)
太陽黒点 (SOHO)
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2004/ 3/ 6 10:35 太陽風の速度は400km/秒まで下がり、磁気圏は静かになっています。
2004/ 3/ 7 06:43 新しい黒点群が小規模フレアを頻発しています。磁気圏は静かです。
2004/ 3/ 8 10:44 太陽風・磁気圏は静穏です。今日の後半から明日以降太陽風の擾乱が予想されます。
2004/ 3/ 9 10:24 現在は太陽風、磁気圏ともに静かです。今後の磁気圏の乱れに注意して下さい。
2004/ 3/10 10:49 太陽風の速度が700km/秒へ上昇しています。オーロラ活動が激しくなっています。
最新のニュース

2004/ 3/11 10:25 更新
太陽風がたいへん高速です。磁気圏は小規模な磁気嵐状態になっています。

担当 篠原

ACE衛星の観測によると、太陽風の速度(黄色線)は750km/秒とたいへん高い状態が続いています。
磁気圏の擾乱も、昨日の朝から夕方にかけて特に活発で、
沖縄の磁場変化を見ると、静穏レベル(青線)から-150nTに及ぶ減少を示しています。
小規模な磁気嵐に発達したと言えそうです。
オーロラ活動も一日を通して活発で、AE指数では500nTを越える変化が度々見られています。

高速太陽風は今後4日程度は続くと予想されます。
SOHO EIT284カメラでは、高速風の原因であるコロナホールが太陽の中心に大きく見えています。
ただし、太陽風の磁場(白線)の強まりは山を越えた様です。
一時10nTを越えていた全磁場の強度(白線)は、5nT近くに下がっています。
27日前の前周期を見ても、一時的に強まった太陽風磁場は2日ほどで落ち着く傾向を見せています。
従って、高速風が続く間はオーロラ活動が活発になるなど磁気圏が乱れた状態は続くでしょうが、
磁気嵐などの極端に乱れた状態にまでは発達しないと思われます。

太陽黒点の570群は、現在もその大きな姿を見せています。
ただし、フレア活動は低調で、小規模フレアを起こす恐れがある程度との事です。



SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



沖縄の磁場擾乱
下へ下がるほど、擾乱が発達している事を意味します。
(c) CRL



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, CRL



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。