宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「通信総合研究所宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2004/ 3/10 10:49 更新 太陽風の速度が700km/秒へ上昇しています。オーロラ活動が激しくなっています。 担当 篠原 太陽面のコロナホールによる高速太陽風領域に突入した様です。 9日19時(世界時9日10時)頃から、太陽風の密度(橙色線)が10個/ccに増加するとともに、 太陽風の速度(黄色線)が上昇を始めました。 太陽風磁場も変化が激しく、 磁気圏を乱す原因となる南向き成分(赤線のマイナス成分)は激しく増減を繰り返しています。 このため、オーロラ活動が急激に活発化し、オーロラ活動の指標であるAE指数は、 9日22時(世界時9日13時)以降500〜1000nTの大きな変動が続いています。 沖縄の磁場変化を見ると、静穏レベルから100nT近い減少を示しており、 磁気嵐開始の様相も示しています。 北極・南極地方では美しいオーロラを楽しむ事ができた様です。 IMAGE衛星が宇宙から撮影した南極上空のオーロラ画像を掲載しています。お楽しみ下さい。 太陽風速度は次第に上昇し、現在は700km/秒に達しています。 太陽風の磁場の乱れ方も激しいため、今後も磁気圏内の乱れは激しい状態が続くでしょう。 27日前の様子から考えると、これから5日程度高速風は続きそうです。 発生原因であるコロナホールの様子を27日前の画像と比較してみます。 太陽面上の位置はほぼ同じなのですが、左側のコロナホールが随分発達して黒くはっきり見えています。 高速風の後半でも強い乱れが続く可能性があります。 一方、太陽面では黒点570群が現在も大きな姿を見せています。 X線データでは、目立ったフレア活動は無く、一休みという雰囲気です。 今後も小規模フレア発生の可能性があるそうです。 IMAGE衛星が観測した南極のオーロラ活動。オーロラの輪の中に南極大陸があります。 (c) SSL, UC Berkeley / CRL SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, CRL 沖縄の磁場擾乱 下へ下がるほど、擾乱が発達している事を意味します。 (c) CRL SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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