宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「通信総合研究所宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2004/ 3/ 6 10:35 更新 太陽風の速度は400km/秒まで下がり、磁気圏は静かになっています。 担当 篠原 太陽風の速度(ACE衛星の黄色線)は400km/秒に下がりました。 速度が遅くなったため、オーロラ活動は低調で、 オーロラの活動度を示すAE指数は変化がとても小さくなっています。 SOHO EIT284カメラの太陽画像では、太陽面の中心部にコロナホールは見られません。 東側(左側)寄りにコロナホール(太陽面のやや暗く見えている領域)が見えていますが、 この領域が地球に影響を及ぼすのは3月10日頃になる見込みです。 前周期の太陽風の変化を振り返ると、 コロナホールの前に太陽風磁場セクターの切り替わりがあります。 続いて、太陽風速度の上昇の前に磁場強度が急に強まり、弱い磁気嵐の状態になっていました。 3月9日頃からは注意が必要です。 太陽では、小規模フレアが度々起きています。 太陽黒点の567群が発生させているのですが、依然中規模のフレアを起こす可能性があるそうです。 静止衛星の高エネルギー電子の密度は現在も高いレベルが続いています。 太陽風の速度が下がりましたので、今後ゆるやかに減少するはずですが、 もうしばらく注意が必要でしょう。 GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化 (c) NOAA/SEC SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, CRL GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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