宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「通信総合研究所宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2004/ 3/ 5 11:06 更新 コロナホールの影響は弱まり、太陽風の速度は450km/秒へ低下しました。 担当 篠原 今日の1枚目の写真は通信総合研究所が運用している、 ACE衛星太陽風データ受信用の11mパラボラアンテナです。 研究所の敷地の北の端にあります。 いつも紹介しているACEデータの中で、日本が昼の時間帯のデータはこのアンテナが受信しています。 このアンテナは、衛星の見える方向、ほぼ太陽に向かってゆっくり動いています。 この写真を撮影したのは夕方でしたので、西の低い空を見ています。 衛星は地球から約150万km離れたラグランジュ点にいます。 世界各地の受信局と協力して、24時間切れ目の無いデータ受信を行います。 詳しい解説や図は、こちらのページをご覧下さい。 太陽の見えない夜間は、IMAGEというオーロラ観測衛星のデータ受信を行っています。 地球はコロナホールによる高速太陽風の領域から抜けた様です。 太陽風の速度は4日21時(世界時4日12時)頃から低下を始め、 5日2時(世界時4日17時)頃に500km/秒を切るまで下がりました。 現在は約450km/秒に下がっています。 オーロラ活動は低調でした(AE指数を参照)。 太陽風の速度が下がった事もあり、このまま穏やかな状態が続くと思われます。 静止衛星軌道の高エネルギー電子の密度は高い状態が続いています。 こちらは引き続き注意が必要です。 SOHO EIT284カメラによる太陽画像では、太陽の中心付近にコロナホールは見られませんので、 しばらく静かな状態が続きそうです。 東端(左端)に新たなコロナホールが見えています。 3月9〜10日頃からこの影響で磁気圏が乱れることが予想されます。 太陽黒点は567群が目立つ程度です。 この黒点群は昨日Cクラスの小規模フレアを起こしています。 引き続き小規模フレアを発生させる可能性があります。 ACE衛星の太陽風データを受信しているパラボラアンテナ (c) CRL GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化 (c) NOAA/SEC SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, CRL SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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