宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「通信総合研究所宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2004/ 3/ 2 08:22 更新 高速太陽風が続いています。オーロラ活動が活発になっています。 担当 篠原 太陽風の速度(ACEデータの黄色線)が高い状態が続き、600〜700km/秒の間で推移しています。 磁場の強さ(白線)も5nTの強さを保っており、 南向き成分(赤線のマイナス成分)が現れるとオーロラ活動が活発になっています。 1日22時〜2日6時(世界時1日13時〜1日21時)にかけて南向き成分が大きかった時間帯がありますが、 AE指数のグラフを見ると、この時間にオーロラ活動が活発になっていた事が分かります。 今後も、太陽風の速度が高い間は、太陽風磁場の南向き成分に対応して、 オーロラ活動が激しくなる事があるでしょう。 また、高速風の影響で静止軌道上の高エネルギー電子が急速に増加しています(1枚目の図)。 図の赤・青線が10の4乗の線を越えると、衛星に障害が起こり易くなると言われています。 この状態はしばらく続くと思われますので、注意が必要でしょう。 高速風の原因であるコロナホールですが、SOHO EIT284カメラの太陽画像に見られる様に、 一番広い領域が地球へ影響を及ぼす位置である西寄り(右寄り)の位置に来ています。 今日辺りが高速風のピークになるのではないでしょうか。 これからやってくるコロナホール(コロナホールの左半分側)は、 北半球側にやや緯度の高い領域に延びています。 このため、地球への影響はやや弱まる可能性があります。 太陽黒点の564群はいよいよ西縁に没しつつあります。 フレア(太陽爆発)活動もすっかり弱まり、目立った黒点群も無いので、 しばらく静かな状態が続くでしょう。 GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化 (c) NOAA/SEC SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, CRL SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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