宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「通信総合研究所宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2004/ 2/28 12:34 太陽風がやや乱れています。明後日頃からコロナホールの影響が始まります。
2004/ 2/29 06:42 太陽風の速度が500km/秒に上昇しています。磁気圏がやや乱れています。
2004/ 3/ 1 11:15 太陽風の速度が650km/秒へ上昇しています。磁気圏の乱れに注意して下さい。
2004/ 3/ 2 08:22 高速太陽風が続いています。オーロラ活動が活発になっています。
2004/ 3/ 3 10:54 太陽風は650km/秒と高速です。オーロラ活動がやや活発になっています。
最新のニュース

2004/ 3/ 4 11:06 更新
太陽風は高速状態が続いています。高エネルギー電子が増加しています。

担当 篠原

太陽風は速度600km/秒台と、やや下がりましたが高速状態を維持しています。
磁場もこれまでと同様で、時折数nT程度の南向き成分が現れています。
磁気圏では、この南向き成分に合わせてオーロラ活動が活発になっていますが、
それ以外の時刻は静穏です。
今後も、太陽風の磁場南向き成分の変化に注意していれば、オーロラ活動の目安になるでしょう。

静止軌道の高エネルギー電子が一層増加しています。
衛星運用に支障が現れ始めると言われる10の4乗の線を、青の線が越えています。
この電子は、一度増加すると太陽風の速度が低下してもすぐには減少しませんので、
しばらく注意が必要でしょう。

コロナホールは順調に西へ(右へ)去りつつあります。
2日程度で影響から抜け出すのではないでしょうか。
また、コロナホールの領域が高緯度(上側)へ移っていきますので、影響の弱まりは早いかもしれません。

一方、太陽のフレア(太陽爆発)活動は静かです。
目立つ黒点は、中心付近の567群のみです。
この567群が小規模フレアを発生させる可能性があります。



GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SEC


SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, CRL



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。