宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「通信総合研究所宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2004/ 2/23 10:50 磁気圏は静穏です。小規模な太陽フレアが起こり易くなっています。
2004/ 2/24 11:00 太陽から太陽風、磁気圏まですべて静かです。
2004/ 2/25 12:21 太陽風は静かな状態が続いています。オーロラはやや活発です。
2004/ 2/26 10:58 太陽風、磁気圏ともにたいへん穏やかです。太陽では小規模フレアが頻発しています。
2004/ 2/27 11:27 太陽フレアが頻発しています。セクターの切り替わりに伴い、磁気圏がしばらく乱れそうです。
最新のニュース

2004/ 2/28 12:34 更新
太陽風がやや乱れています。明後日頃からコロナホールの影響が始まります。

担当 篠原

太陽のフレア(太陽爆発)活動は、昨日の朝の中規模フレア以降は目立った爆発は起きていません。
しかし、黒点群の564群はその規模を保っており、
今後も大きなフレアを発生させる可能性がある様です。

昨日以降、太陽風がやや乱れた状態を続けています。
磁場強度(ACE衛星の白線)は10nT超が続き、
南向き成分(赤線のマイナス成分)も出入りの激しい変化をしています。
-10nT規模に大きく南を向いた時間帯では、オーロラ活動もやや活発になっていました(AE指数参照)。
だだし、太陽風の速度が400km/秒程度と遅かったので、あまり激しい擾乱にはなっていません。

SOHO EIT284カメラの太陽画像を見ると、
大規模なコロナホール(太陽表面のやや暗い領域)が、
太陽の北寄り(上寄り)の中心部から東(左)へ向けて大きく広がっています。
コロナホールからは大変速度の速い太陽風が吹き出しており、これが地球に当たると磁気嵐を起こします。

太陽の自転に伴って、このコロナホールは写真の右側へ移動して行きます。
コロナホールの先端(右側の端)が、太陽の中心と西の縁(右の縁)との中間に達した頃から
地球はその影響を受け始めます。
3月1日頃から注意が必要になると予想されます。
コロナホールの規模から考えて、4〜5日程度乱れが続く可能性があります。



SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, CRL





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。