宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
|
当時「通信総合研究所宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
|
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
2004/ 2/25 12:21 更新 太陽風は静かな状態が続いています。オーロラはやや活発です。 担当 篠原 太陽風の速度(ACEの黄色線)は400km/秒が続き、静かな状態を保っています。 一方、磁場の強度(白線)は5nT前後あり、南向き成分(赤線のマイナス成分)が頻繁に現れたためか、 オーロラ活動はやや活発になっていました。 AE指数を見ると500nT前後の変動が継続して見られています。 セクター構造の切り替わりはまだ起こっていません。 一時的に反転が見られましたが、再び前の状態に戻っています。 SOHO EIT284カメラの太陽画像をご覧下さい。 27日前の前回太陽が同じ面を地球に向けていた1月28日の画像を右側に並べています。 太陽の中心付近の様子が随分変わっています。 前周期の画像では、コロナホールが中心から東側(左側)へ大きく広がって見えますが、 今日の画像では中心付近に明るい活動領域が見られ、コロナホールは東側(左側)へ狭くなっています。 太陽面のこの領域の状態が、一周してい間に大きく変化したのでしょう。 セクターの切り替わりが遅くなっているのも、この変化と関連していると思われます。 コロナホールの分布が大きく変わっていますので、今後の高速太陽風の開始も遅くなりそうです。 前周期では2日後くらいから高速状態に変わっていましたが、 今周期はあと6日程度は現在の穏やかな状態が続くと思われます。 太陽黒点は引き続き数を増やしています。 フレア(太陽爆発)活動は低調で、Cクラスの小規模フレアが予想される程度とのことです。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, CRL SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|