宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「通信総合研究所宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

リアルタイムデータ
27日周期 (CRL)
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2004/ 2/22 07:06 磁気圏は静かです。静止軌道の高エネルギー電子密度は下がりました。
2004/ 2/23 10:50 磁気圏は静穏です。小規模な太陽フレアが起こり易くなっています。
2004/ 2/24 11:00 太陽から太陽風、磁気圏まですべて静かです。
2004/ 2/25 12:21 太陽風は静かな状態が続いています。オーロラはやや活発です。
2004/ 2/26 10:58 太陽風、磁気圏ともにたいへん穏やかです。太陽では小規模フレアが頻発しています。
最新のニュース

2004/ 2/27 11:27 更新
太陽フレアが頻発しています。セクターの切り替わりに伴い、磁気圏がしばらく乱れそうです。

担当 篠原

太陽黒点の564群が活発です。
複雑な形状に発達している様子を、SOHOの太陽画像で見る事ができます。
昨日のXクラスの大規模フレア(太陽爆発)以降も、中小規模のフレアを頻発させています。
今朝も、27日7時14分(世界時26日22時14分)にM5.7の中規模フレアを起こしました。
564群の活動には引き続き注意が必要です。

昨日のXフレアによるCME(太陽プラズマの大規模な放出現象)は発生しなかった様です。
SOHO画像には太陽ガスの放出は観測されていませんでした。

先日から何度もお伝えしていた、太陽風磁場のセクター構造の境界をやっと越えた様です。
前周期より3日遅れになっています。
それに伴い、太陽風の磁場強度(ACEデータの白線)が10nT近くに上昇しています。
また、南向き成分(赤線のマイナス成分)が急激に卓越し、-7nTの強さで継続的に現れています。
磁気圏のオーロラ活動が活発になる可能性が高いです。

ただし、太陽風の速度がたいへん遅い(330km/秒)ため、激しい擾乱にはならないと思われます。
コロナホールによる擾乱と違い、今後の展開が予想しにくいので注意してください。

昨日のオーロラ活動は非常に低調で、AE指数はほとんど変化が見られませんでした。



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, CRL





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。