宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「通信総合研究所宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2004/ 2/27 11:27 更新 太陽フレアが頻発しています。セクターの切り替わりに伴い、磁気圏がしばらく乱れそうです。 担当 篠原 太陽黒点の564群が活発です。 複雑な形状に発達している様子を、SOHOの太陽画像で見る事ができます。 昨日のXクラスの大規模フレア(太陽爆発)以降も、中小規模のフレアを頻発させています。 今朝も、27日7時14分(世界時26日22時14分)にM5.7の中規模フレアを起こしました。 564群の活動には引き続き注意が必要です。 昨日のXフレアによるCME(太陽プラズマの大規模な放出現象)は発生しなかった様です。 SOHO画像には太陽ガスの放出は観測されていませんでした。 先日から何度もお伝えしていた、太陽風磁場のセクター構造の境界をやっと越えた様です。 前周期より3日遅れになっています。 それに伴い、太陽風の磁場強度(ACEデータの白線)が10nT近くに上昇しています。 また、南向き成分(赤線のマイナス成分)が急激に卓越し、-7nTの強さで継続的に現れています。 磁気圏のオーロラ活動が活発になる可能性が高いです。 ただし、太陽風の速度がたいへん遅い(330km/秒)ため、激しい擾乱にはならないと思われます。 コロナホールによる擾乱と違い、今後の展開が予想しにくいので注意してください。 昨日のオーロラ活動は非常に低調で、AE指数はほとんど変化が見られませんでした。 SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, CRL | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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