宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「通信総合研究所宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2004/ 2/17 10:50 コロナホールの影響は弱まり、太陽風の速度は500km/秒へ低下しました。
2004/ 2/18 10:26 太陽、太陽風、磁気圏すべて静かです。静止軌道の高エネルギー電子の密度は高い状態です。
2004/ 2/19 11:46 太陽風、磁気圏は概ね静穏です。静止軌道の高エネルギー電子の密度は高い状態です。
2004/ 2/20 12:21 静かな状態が続いています。静止軌道の高エネルギー電子は少し下がりました。
2004/ 2/21 10:11 宇宙天気はたいへん穏やかです。太陽風速度は400km/秒です。
最新のニュース

2004/ 2/22 07:06 更新
磁気圏は静かです。静止軌道の高エネルギー電子密度は下がりました。

担当 篠原

ACE衛星の観測によると、太陽風の速度は400km/秒程度が続いており、
磁気圏も静かな状態が続いています。

磁場の南北成分に興味深い変化が見えています。
急に南を向いたり、北を向いたりという変化を繰り返しています。
23日頃ではないかと予想していた太陽風磁場のセクターの切り替わりの前触れかもしれません。
このまま切り替わってしまう可能性もあります。
南向き成分が大きく現れていますが、太陽風の速度が遅いため、
関連したオーロラ活動は小さなものでした。
AE指数の23日23時(世界時23日14時)に見られる500nT程度の山がこの変化のひとつに対応します。

コロナホール以降高い状態が続いていた静止衛星軌道の高エネルギー電子はようやく低下しました。
日変化の中の一番高い時間帯でも10の4乗を切る様になっています。

太陽活動も静かです。
X線に目立ったフレア活動は見られず、黒点も小さなものだけです。



GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SEC


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, CRL



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。