宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「通信総合研究所宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2004/ 2/15 06:51 太陽風は高速です(600km/秒)。オーロラ活動もやや活発です。
2004/ 2/16 11:12 太陽風は高速状態が続いています。コロナホールの影響から間もなく抜けるでしょう。
2004/ 2/17 10:50 コロナホールの影響は弱まり、太陽風の速度は500km/秒へ低下しました。
2004/ 2/18 10:26 太陽、太陽風、磁気圏すべて静かです。静止軌道の高エネルギー電子の密度は高い状態です。
2004/ 2/19 11:46 太陽風、磁気圏は概ね静穏です。静止軌道の高エネルギー電子の密度は高い状態です。
最新のニュース

2004/ 2/20 12:21 更新
静かな状態が続いています。静止軌道の高エネルギー電子は少し下がりました。

担当 篠原

静止衛星軌道の高エネルギー電子の密度はやや下がりましたが、
現在も注意レベルと言われる10の4乗の線を越えています。
この状態はしばらく続くと思われますので、引き続き注意が必要です。

ACE衛星の観測では、太陽風の速度(黄色線)は400km/秒にまで下がっています。
太陽風磁場は乱れ気味で、小さいですが-数nTの南向き成分(赤線のマイナス成分)が頻繁に現れています。
しかし、速度が下がりきっているために、オーロラ活動を活発にする程ではありません。
オーロラ活動を示すAE指数にはほとんど擾乱が観測されていません。

SOHO衛星EIT284カメラによる太陽画像では、太陽の中心からやや西寄り(右寄り)の、
南北(上下)に小さなコロナホール(やや暗くなっている領域)が見られます。
この影響が21日頃に現れるかもしれません。ただし、小規模な乱れに留まるでしょう。
その後、23日にセクターの切り替わりが来ます。これ以降は、磁気圏は乱れる傾向に変わりそうです。

太陽X線はたいへん低い状態が続いています。
活動領域はほとんど見られず、静かな状態が続きます。



GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SEC


SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, CRL



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。