宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「通信総合研究所宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2004/ 2/10 11:00 引き続き太陽風、磁気圏ともに静かです。小規模ですがフレアが頻発しています。
2004/ 2/11 06:31 太陽風、磁気圏ともに静かです。コロナホールの影響がやがて及び始めます。
2004/ 2/12 10:44 太陽風磁場が非常に強まったため、磁気圏の擾乱が激しくなりました。続いてコロナホールによる高速風が来ます。
2004/ 2/13 11:01 コロナホールのため、太陽風の速度が650km/秒を超えています。オーロラ活動も活発です。
2004/ 2/14 10:31 コロナホールの影響は続いています。磁気圏の高エネルギー電子が急増しています。
最新のニュース

2004/ 2/15 06:51 更新
太陽風は高速です(600km/秒)。オーロラ活動もやや活発です。

担当 篠原

コロナホールの影響による高速太陽風が続いています。
昨日のニュース以降も、速度は600〜650km/秒の状態が続いています。
太陽風磁場も強度は5nTのまま安定し、南北成分はゆらゆらと南北に変化する状態が続いています。
定期的に南向き成分が現れているため、オーロラは一日を通してやや活発に活動していました。
AE指数を見ると、500nT前後の変化が連続的に現れています。
(大きな南向き磁場では無いため、激しいオーロラ活動にはなっていない様です)

沖縄の磁場変化では、磁場レベルの低下は見られず磁気嵐の発生には至っていません。
これは、太陽風は高速でしたが、磁場に強い南向き成分が現れなかったためでしょう。

この高速風はもう1〜2日続くと思われます。
SOHO EIT284カメラの太陽画像をご覧下さい。コロナホールは西側(右側)に去りつつあります。

昨日のニュースにも書きましたが、静止衛星軌道の高エネルギー電子の密度が増加しています。
赤線と青線で示している2MeV以上の高エネルギー電子が、
衛星運用に支障が見られ始める目安と言われる10の4乗の線を越えています。



GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SEC


SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, CRL



沖縄の磁場擾乱
下へ下がるほど、擾乱が発達している事を意味します。
(c) CRL





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。