宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「通信総合研究所宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2004/ 1/28 11:00 太陽風は擾乱気味です。速度が500km/秒にやや上がっています。
2004/ 1/29 10:39 上昇した太陽風の速度はやや下がっています。続いて、大規模なコロナホールの影響が始まるでしょう。
2004/ 1/30 10:41 太陽風の速度は低下し、磁気圏は静かになっています。次のコロナホールに注意して下さい。
2004/ 1/31 10:17 太陽風が高速になっています。コロナホールのため、これから長期間擾乱が続きそうです。
2004/ 2/ 1 06:35 大規模なコロナホールによる高速太陽風領域に入りました。
最新のニュース

2004/ 2/ 2 10:59 更新
太陽風の速度は低下しています。今後4日間程度は警戒が必要です。

担当 篠原

600km/秒に達していた高速太陽風(ACE衛星データの黄色線)は、
1日11時(1日2時)頃から緩やかに低下を始め、480km/秒にまで下がっています。

SOHO EIT284カメラに見える大規模コロナホール(太陽表面の暗くなっている領域)のうち、
前半部分に当たる西側寄り(右側寄り)の領域からの影響は、大きなものではなかった様です。
引き続き、コロナホールの後半部分(太陽の中心からやや右寄りに広がる領域)の影響が
地球に及ぶ可能性があります。
再び太陽風の速度が上昇する事が考えられますので、これから4日間程度は注意が必要です。

一方、太陽風の磁場は強度(白線)の緩やかな上昇が続いており、現在は10nT近くにまで達しています。
このため、南向き成分(赤線のマイナス方向)が急に強くなる可能性があります。
この場合はオーロラ活動などが活発になる事が考えられます。
(AE指数のグラフを見ると、現在は静穏の様です)

太陽黒点は新しい群が東端(左端)から上って来るなどしたため、にぎやかになっています。
このうち549群がCクラスの小規模フレアを起こしています。



SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, CRL



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。