宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
|
当時「通信総合研究所宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
|
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
2004/ 1/29 10:39 更新 上昇した太陽風の速度はやや下がっています。続いて、大規模なコロナホールの影響が始まるでしょう。 担当 篠原 ACE衛星の観測によると、太陽風の速度(黄色線)は更に上昇し、一時600km/秒に達しました。 現在はやや低下して550km/秒になっています。 起源と考えられるコロナホールは小規模なものでしたので、 太陽風速度はこのまま一時低下するのではないかと思われます。 しかし、SOHO EIT284カメラの太陽画像を見ると、 太陽の東半分(左半分)に広がる大規模なコロナホール(太陽面の暗く見えている領域)が 中央線を越え西へ(右へ)進んで来ています。 この影響が2〜3日後に地球へ及び始めるでしょう。 太陽風の高速状態が1週間程度続く事が予想されます。 太陽風の磁場(ACEデータの白線)はゆるやかに減少し、5nTで安定しています。 南向を向く(赤線)時間も少なくなっています。 AE指数によると、オーロラ活動は太陽風が高速でしたのである程度現れていますが、 全体的に低調だった様です。 太陽面は目立った活動領域も無く、X線のバックグラウンドの強度もかなり下がっています。 SOHO EIT284カメラの様子から、次の活動領域が東端(左端)から上り始めている様です。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, CRL GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||
|