宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「通信総合研究所宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2004/ 1/25 06:35 磁気嵐はほぼ終了しました。太陽風の速度は下がりましたが、磁場強度が強くなっています。
2004/ 1/26 11:17 太陽風の速度は静穏レベルにもどりましたが、磁場が激しく変化しておりオーロラは活発です。
2004/ 1/27 11:51 太陽表面、磁気圏ともに静かです。これから短期間の磁気擾乱が見られる可能性があります。
2004/ 1/28 11:00 太陽風は擾乱気味です。速度が500km/秒にやや上がっています。
2004/ 1/29 10:39 上昇した太陽風の速度はやや下がっています。続いて、大規模なコロナホールの影響が始まるでしょう。
最新のニュース

2004/ 1/30 10:41 更新
太陽風の速度は低下し、磁気圏は静かになっています。次のコロナホールに注意して下さい。
2004/ 1/30 17:29 追加  太陽風速度が600km/秒へ上昇しています。磁気圏が激しく乱れる可能性があります。

担当 篠原

太陽風の速度は次第に低下し、400km/秒まで下がりました(ACEデータの黄色線)。
このため、磁気圏内はかなり静穏になっています。

日付が今日に変わった頃(世界時29日15時頃)から、
太陽風の密度の増加(橙色線)と磁場強度の増加(白線)が見られています。
特に磁場強度は10nTを超えるほどに強まっています。
原因はよく分かりません。
磁場の南北成分(赤線)が大きく振動していますので、オーロラ活動を活発にしやすい状況になっています。
ただし、速度が400km/秒台に留まっている間は激しい活動にはならないでしょう。

SOHO EIT284カメラでコロナホールの全容が見えてきました。
東(左)へ大きく広がっていますので、一週間以上影響が続く事も考えられます。
明日、明後日頃からこのコロナホールによる太陽風速度の上昇が始まるでしょう。
磁気嵐の発達や活発なオーロラ活動をもたらすと予想されます。

2004/ 1/30 17:29 追加 (篠原) 関連の図はページの最後にあります
ACE衛星の観測によると、30日15時(世界時30日6時)頃から、
太陽風の速度(追加したACEの図の黄色線)が600km/秒近くへ急に上昇しています。
太陽風の磁場強度(白線)も10nTから15nTを越えるまでに強まり、
南北成分(赤線)も+10nT〜-10nTの範囲で大きく変動しています。
このため、オーロラ活動など磁気圏の擾乱が非常に活発になる可能性があります。
今後の太陽風速度の変化や、南向き磁場の継続などに注意が必要です。



SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, CRL




2004/ 1/30 17:29 追加

ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。