宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「通信総合研究所宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2004/ 1/30 10:41 更新 太陽風の速度は低下し、磁気圏は静かになっています。次のコロナホールに注意して下さい。 2004/ 1/30 17:29 追加 太陽風速度が600km/秒へ上昇しています。磁気圏が激しく乱れる可能性があります。 担当 篠原 太陽風の速度は次第に低下し、400km/秒まで下がりました(ACEデータの黄色線)。 このため、磁気圏内はかなり静穏になっています。 日付が今日に変わった頃(世界時29日15時頃)から、 太陽風の密度の増加(橙色線)と磁場強度の増加(白線)が見られています。 特に磁場強度は10nTを超えるほどに強まっています。 原因はよく分かりません。 磁場の南北成分(赤線)が大きく振動していますので、オーロラ活動を活発にしやすい状況になっています。 ただし、速度が400km/秒台に留まっている間は激しい活動にはならないでしょう。 SOHO EIT284カメラでコロナホールの全容が見えてきました。 東(左)へ大きく広がっていますので、一週間以上影響が続く事も考えられます。 明日、明後日頃からこのコロナホールによる太陽風速度の上昇が始まるでしょう。 磁気嵐の発達や活発なオーロラ活動をもたらすと予想されます。 2004/ 1/30 17:29 追加 (篠原) 関連の図はページの最後にあります ACE衛星の観測によると、30日15時(世界時30日6時)頃から、 太陽風の速度(追加したACEの図の黄色線)が600km/秒近くへ急に上昇しています。 太陽風の磁場強度(白線)も10nTから15nTを越えるまでに強まり、 南北成分(赤線)も+10nT〜-10nTの範囲で大きく変動しています。 このため、オーロラ活動など磁気圏の擾乱が非常に活発になる可能性があります。 今後の太陽風速度の変化や、南向き磁場の継続などに注意が必要です。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, CRL 2004/ 1/30 17:29 追加 ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||
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