宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「通信総合研究所宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

リアルタイムデータ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2004/ 1/22 10:46 衝撃波が到着しました(太陽風速度700km/秒)。これから磁気嵐が始まる可能性があります。
2004/ 1/23 10:16 太陽風磁場が大きく南を向いたため、磁気擾乱が急激に発達し、磁気嵐となっています。
2004/ 1/24 10:57 磁気嵐は弱まっています。太陽風は500km/秒に低下し、磁場強度も5nTに下がりました。
2004/ 1/25 06:35 磁気嵐はほぼ終了しました。太陽風の速度は下がりましたが、磁場強度が強くなっています。
2004/ 1/26 11:17 太陽風の速度は静穏レベルにもどりましたが、磁場が激しく変化しておりオーロラは活発です。
最新のニュース

2004/ 1/27 11:51 更新
太陽表面、磁気圏ともに静かです。これから短期間の磁気擾乱が見られる可能性があります。

担当 篠原

太陽表面から黒点がほとんど見えなくなっています。
活動領域が西没(右端へ移動している)しつつあるため、
フレア(太陽爆発)の活動も東端(左端)から新しい黒点群が上がってくるまで、しばらく静かになりそうです。
GOESのX線観測でも、唯一目立っているCクラスのフレアは、沈みつつある黒点群が発生させたものです。

太陽風の速度(ACEデータの黄色線)は400km/秒に下がっています。
しかし、磁場強度(白線)は5〜10nTの強度が続いています。
磁場が南を向く時間帯(赤線が負の方向に振れる)が多くなっているため、
オーロラなどの磁気擾乱がやや活発になっています(AE指数の図を参照)。
ただし、太陽風の速度が低いために、あまり大きな乱れにはなっていません。

SOHO EIT284カメラによると、太陽中心からやや右寄りに小さなコロナホールが見えています。
これからこのコロナホールの影響で、一時的に太陽風の速度が上昇する事が予想されます。
コロナホールが小さい事から、影響は比較的短時間で終わるのではないかと思われます。

一方、太陽風磁場のセクター構造の切り替わりが近づいています。
今日の一枚目の図にセクター構造の予想の図を示しています。
(セクター構造の切り替わりについては、2003/12/5の記事をご覧ください)
領域が切り替わる時に、太陽風の様子が大きく変わる事があります。
これによる磁気擾乱にも注意が必要です。



太陽風のセクター構造
(c) CRL


SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, CRL





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。